CFD取引における取引コストは大きく「ミニマムチャージ」「取引手数料」「為替コスト」「金利スワップ(オーバーナイト金利)」という4つのコストが関わってきます。簡単にそれぞれを説明していきます。
まず、 ミニマムチャージというのは取引金額が少ない場合に発生する手数料で、一般的に1回の取引が100万円未満となる場合に発生する手数料です。
次いで取引手数料というのは、取引自体にかかる手数料のことで、多くの場合は一律です。また、CFD取引の場合、一部は無料となっているものが多いです。
為替コストについてですが、例えばアメリカの株価指数を売買する場合は当然「米ドル」建てで購入する必要があります。この場合、米ドル買い・円売りという取引を経てから、アメリカの株価指数を購入します。このため、為替の交換に伴う手数料が発生します。
最後に金利差(オーバーナイト金利)についてですが、これは必ずしもコストになるわけではありません。一般に株式などを「買った」場合はオーバーナイト金利を支払い、逆に「空売り」した場合はオーバーナイト金利を受け取るという仕組みになっています。そのため、株価指数や株式の空売りを中心にした場合は、取引コストではなく、取引による利益となることもあります。
ミニマムチャージミニマムチャージとは、各CFD取引業者が定めている最低取引量(金額)以下のCFD取引を行った場合に追加的に発生する手数料のことを指します。日本円の場合100万円を基準にしている業者が多いようです。手数料の金額は取引業者により異なります。
CFD取引手数料CFD取引手数料とは、その名前の通りCFD取引を行う都度発生する手数料になります。多くの場合株価指数に対する取引手数料は無料としている取引業者がほとんどです。対して個別の株式に対する取引や債券などに対するものについては取引手数料が必要になります。
為替コスト日本国内の株式指数や個別銘柄に対するCFD取引の場合はかからないコストですが、外国の株価指数や外国株を購入する場合は、それぞれの国の外国為替で投資することになりますのでその為替交換に対する手数料がかかります。各社では、インターバンク市場(銀行間取引)の為替レートに一定の手数料を上乗せしています。
オーバーナイト金利オーバーナイト金利とは、CFD取引において「買い」をした投資家が支払い、「空売り」をした投資家が受け取ることができる金利のことです。FXにおけるスワップ金利と似た仕組みになっています。必ずしもコストになるわけではありませんが、CFD取引で「買い」をする投資家にはコストとなります。