中国産の魚はよくない、と私の祖母は言っている。味が悪いというか、まともに料理できないというか、そんな生活に根ざした理由で。
では、中国産の魚と日本の魚、いったい何が違うのだろうか。知っている人は知っているのだが・・・今日は、NTDTV でこんな記事を見つけた。
抗生物質濫用 中国養殖業の真実
http://www.ntdtv.jp/ntdtv_jap/society/2011-05-02/383856590029.html
【新唐人日本2011年5月3日付ニュース】香港メディアによると、中国大陸では養殖業における抗生物質の濫用が深刻で、毎年およそ10トンの抗生物質が動物や魚の養殖に使われているという。人体に吸収されると、抗生物質が効かなくなる“スーパー細菌”を作り出す可能性があると、専門家は指摘する。
養殖に抗生物質(antibiotics)を使っているらしい。ところで、抗生物質は悪いものなのか?
Wikipediaには、ほかの微生物の増殖を抑制する物質の総称とある。ということは、悪いウイルスの動きを止めるために使うモノか? AllAbout で調べてみたら、抗生物質は病気の原因となる菌を殺したり増殖を抑えたりすることで感染症を治療する薬と書いてあった。さらに、抗生物質と一言で言っても、種類があるらしい。
抗菌薬(細菌に作用する薬)
細胞壁合成阻害薬(ペニシリンなど)、タンパク合成阻害薬(アミドグリコシド系、テトラサイクリン系、マクロライド系、クロラムフェニコールなど)、DNA合成阻害薬(ニューキノロン系(合成抗菌薬)など)、葉酸合成阻害薬(サルファ剤など)、細胞膜透過性障害(ポリペプチド系など)
抗真菌薬(真菌に作用する薬)
ポリエンマクロライド系抗真菌薬(アムホテリシンB、フルシトシン)、アゾール系抗真菌薬(フルコナゾール、イトラコナゾール、ミコナゾール)
抗ウイルス薬(ウイルスに作用する薬)
そんなわけで、いうなれば薬。もちろん副作用もある。常在菌のバランスを崩してしまい、下痢、カンジダ、耳鳴り、けいれん、光毒性、歯の着色、横紋筋融解症、アナフィラキシーショックになることもあるらしい。
参考
http://allabout.co.jp/r_health/gc/302592/
http://allabout.co.jp/r_health/gc/302603/
さて、抗生物質が薬だとわかったところで・・・なぜ魚に抗生物質なのかという疑問が浮上する。NTDTVには次のように書いてある。
魚の養殖の場合、業者は利益を上げるため、汚れた水で魚を大量に養殖する。このような環境で育つ魚は免疫力がないため、病気を防ぐためには抗生物質を与える。すると、魚は汚染された水でも生き延びることができ、最終的に販売業者に手渡される。
植物状態になった魚を売っているということかな? 中国でまともな魚を食べるのは不可能?
ところで中国の養殖というのはどこで行われているのでしょう。川? 海? 中国の河川の汚染については、中国から、日本企業のせいだ!といわれた日本企業が、お金を払っているそうですが・・・。
中国と日本企業について調べる
中国の川や海の水は、間違いなく、日本にも流れてくるわけで。NTDTVによれば、この件は、養殖の魚がダメになるだけでは終わらないそうだ。
動物が抗生物質を取りすぎた場合、薬物に強いスーパー細菌を作り出す可能性がある。人間が抗生物質の残留した肉類を食べると、人体が保有する病原菌もおのずと耐薬性が強くなる。直接食べなくても、食物連鎖や自然環境によって最終的に人類に伝染されることになると指摘する。
スーパー細菌・・・それはつまり・・・陰性エイズとか? 新型インフルエンザとか? 陰性エイズは中国で問題になっていますね。いつ日本にやってくるかが気になるところですが。
業界関係者によると・・・抗生物質のメーカーも多く、全く監督されていない、
自然環境より数十倍高い密度で魚が養殖される、風邪をひいたら、薬を飲む?その必要なはい、カニを何匹か食べれば治る、中国の8割以上の淡水養殖場の水は、汚染がひどく、うち抗生物質による汚染が最も深刻という具合で、事態が収まる気配はない。
抗生物質濫用の危険性は、すでに多くの専門家によって指摘されている。抗生物質を常用すると人体に残留し、一定量を超えると、最終的にはすべての薬が効かなくなると警告している。
抗生物質は細菌の活動を抑制するもの。抗生物質が液状のものなのか、個体なのかわからないが、いずれナニモノかによって抗生物質は受け継がれる。養殖ではない、自然の生き物が抗生物質を摂取することもあるはず。すると・・・生態系が変化するね。
既に中国では、奇形児がわんさか出ているとか。中国当局によれば、国家が発展する中では(工業が進歩する中では)、奇形児が生まれたり、環境が汚くなることは仕方がない、ということらしいが、命を犠牲にしてまで産業を発展させることに意味はあるのだろうか。