戻しが弱いが下げ止まれるか、正念場

 16日のNYは34.95ドルと下げて12466ドルで終わった。インテルの低調な決算への失望が広がったとのことだが、リセッション入りの心配が基調となっている。上下に長いひげを出していて、迷っている感じではあるが、ぐぐっと下げている転換線のはるか下にあり、MACDもマイナス圏を下げているので、短期的にもまだ止まる感じがない。FRBの金利政策や政府の財政政策などが打ち出されるらしいが、どこまでこの下げトレンドをひっくりかえせるか。日足転換線の12700ドル近辺まで戻せれば、少し展望が開けてくるが、よほどのサプライズがないと難しいだろう。
 問題は、0.75%なんていう劇的な金利の下げなんかがあると、ダウはあげてもドル安、円高になることだ。ドルは当座107円まで戻したが、108円の転換線が越えられなければまた下に下げるのではないか。日足MACDも円高方向で、週足、月足も円高を示唆しているので、少し休んだらまた円高にふれるのではないか。専門家も100円前後までいくと思っている人が多いようだ。
 となると日本はつらい。17日の日経平均は278円戻して13783円であるが、まだ昨日の始値にもとどいていない。4日で1000円以上下げている割には、まことに弱い反発である。残念ながら日足のボリンジャーでもまだマイナス2σ近辺にあり、どうみてもまだ下げそうな気配である。このまま上に離れていってくれればと願いたいのだが、下降トレンドに立ち向かう力があるか、というとまだまことに心もとない。
 唯一救いは、売買代金が3兆円を連日超えており、高値から半年で信用期日もあけ、もしかすると売りが一巡するかもしれず、底が近い雰囲気がしないでもないことだ。週足、月足、そして日足のRCIがいずれもゼロ近くになっていて、底にはりつきつつあるので、これからさらに売りたたくというのもなかなか難しそうなのだが・・・しばらくは売り買い交錯して、正念場になりそうだ。
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