調査は2010年3月末時点。積立金の不足額はさらに膨らんでいる可能性がある。
厚年基金は企業年金のひとつで、中小企業のほか、タクシーやガソリンスタンドなど業界団体でつくっていることも多い。今後こうした企業は積立金の不足の穴埋めを迫られ、経営が圧迫されるとみられる。
厚年基金は厚生年金の一部を国に代わって運用している。今回の調査では厚年基金の4割にあたる242基金で、国から預かった厚生年金部分の積立金も7700億円不足していることが分かった。
大企業も厚生年金基金をつくっていたが、運用難による積み立て不足の穴埋めで経営が圧迫されるのを避けるため、すでに大半が代行部分を国に返上し、確定拠出や確定給付の企業年金に移行している。
企業年金制度は現役世代が多く、年金を受け取る受給者が少ない高度経済成長期に始まった。厚年基金の多くは、当初の設定を変えていない。10年物国債の利回りが1%台前半で推移していることを考えると、5.5%の想定利回りはかなり高いと指摘されている。
個人的には年金の一部を投資運用して増やそうとしてるのはわかりますが
リスク≧年金では 40年後に支給されるか危ぶまれます