ポイント
米国株式市場の上昇を受けて、今日の日経平均株価も高めのスタートが期待できそうです。9,650円の近辺での寄り付きを想定しています。しかしながら、東京電力がもたらしている社会的な被害の大きさを改めて懸念する動きが目立っており、円安がマーケットを下支えするにもかかわらず、軟調なザラバ展開を警戒する必要があります。
米国マーケットを振り返る
素材やエネルギーなどのセクターの利益確定の動きに押されて、ザラバで停滞局面も見られたのですが、大引けにかけて切り返して、ダウ平均株価は32.85ドル、0.27%高で終えています。
0.44%の下げとなったダウケミカルのザラバの動きに利益確定の動きが示唆されています。
一方でイテク銘柄に堅調なものが見られました。SOX指数(フィラデルフィア半導体指数)が1.53%上昇しており、マーケットの大引けにかけての回復を牽引したようです。
VIX指数が2.03%低下しており、マーケット心理は改善しています。午後に入ってからの低下が目立っており、ハイテクセクターの上昇に連動するような動きでした。
今日の日経平均株価は?
CMEの日経先物価格(円ベース)9,650円の近辺を今日の日経平均株価の寄り付きのメドとしています。
ドル円は前日の円安水準を維持しており。マーケットの下支え要因となりそうです。
しかしながら、東京電力による社会的被害の大きさを改めて懸念する動きが見え、しかも、原発問題や計画停電問題が依然として進行中であることが、マーケットに大きな重石となることが懸念されます。
したがって、ザラバでは軟調な局面を警戒しながら臨む必要があると考えています。
今日は日銀の金融政策決定会合を受けた白川総裁の会見に注目が集まりそうです。決算はセブン&アイホールデイングス、ファミリーマート、ファーストリテイリングなど20社ほどが予定されています。
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