ポイント
ダウ平均株価は小幅に反落したのですが、今日の日経平均株価は高めのスタートになりそうです。円安が進んだことや、早朝に福島原発で続いていた高濃度放射能汚染水のたれ流しが止まったという報道がマーケットに多少の安堵感を醸成する可能性が高いと見ています。9,660円を一応のメドとしていますが、もう少し高めになるかもしれません。ザラバも堅調な推移を期待しています。ただし、福島原発に関する東京電力や政府の危機管理能力に対する信頼性の欠如から、今後も予断を許さない展開が続くことは常に念頭に置く必要はありそうです。
米国マーケットの動向
3月のISM非製造業景況指数がコンセンサスを下回ったこともあって軟調なスタートとなったダウ平均株価でしたが、すぐに堅調さを取り戻しました。しかし、3月15日分のFOMC議事録要旨の内容が明らかになると、量的緩和政策の継続に対する期待が薄れ、午後2時以降は上げ幅を徐々に縮小する展開となり、結局6.13ドル、0.05%の小幅安で終えました。
VIX指数は1.43%低下して、マーケット心理の改善を示していますが、日中の動きを見ると、終盤にかけて多少上昇する動きが目を引きました。
ナショナル・セミコンダクターの買収を決めたテキサス・インスツルメンツが好感されて1.7%上昇しています。
この動きが牽引してSOX指数(フィラデルフィア半導体指数)が2.27%の反発を見せました。
一方、737型機の機体破損の影響で、ボーイングが0.97%下落して、引け後の時間外取引ではさらに1.0%下げています。
今日の日経平均株価は?
CMEの日経先物価格(円ベース)9,660円の近辺を、今日の日経平均株価の寄り付きの一応のメドとしています。
ただし、早朝に報道された福島原発からの高濃度放射能汚染水たれ流しが止まったことが、マーケットに多少の安堵感を与える可能性があると見ています。
ドル円が円安方向に振れていることが、マーケットの下支え要因の一つになることも期待しています。
今日は2月の景気動向指数のほか、ABCマート、キューピーなど10社ほどの決算発表が予定されています。
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