NERU8さんのブログ
予想銘柄整理について
予想銘柄の中から日本M&A(2127)を終了し、新たにノバレーゼ(2128)、ベストブライダル(2418)を追加した。
日本M&Aは2010年9月に予想を投稿し、約7ヶ月で+76%のパフォーマンスとなった。
同時期に予想を投稿した銘柄の中で共通点があるものがある。スタートトゥデイ(3092)だ。
スタートトゥデイは1ヶ月後の2010年10月に+4%程度で予想終了しているが、
分割を挟んでその後現在までで予想投稿時の2倍の価格になっている。
予想終了しない方がよかった計算になる。
予想投稿時、日本M&Aとスタートトゥデイは価格的にはそれほど割安とは言えなかった。
日本M&Aとスタートトゥデイ、それぞれの予想投稿時のPERは20倍前後で、その頃予想投稿した他の銘柄と比較してもさほど魅力的な価格ではなかった。
それでもこれらの銘柄を予想したのは消費者独占力が強い企業で、ROEが高かったからだ。
バリュエーション的に割安の銘柄を購入するのと、普通の価格ですばらしい企業の銘柄を購入した場合のパフォーマンスがどれほど異なるのか実験してみたかったので、これらの銘柄の予想をした。
前者の方はベンジャミン・グレアムのアプローチであり、後者はウォーレン・バフェットのアプローチである。
グレアムのアプローチによってほぼ同時期に投稿した銘柄は、ABCマート(2670)、任天堂(7974)、ニトリHD(9843)、ポイント(2685)などがある。
少なくとも2011年4月現在の時点では、ウォーレン・バフェットのアプローチの方が良いパフォーマンスを残しているといえる。
ただ私の場合はグレアムのアプローチによって予想を投稿する場合も、ウォーレン・バフェットの企業評価の方法を用いて自分なりに選定した銘柄の中から割安な価格の銘柄を選んで投稿している。
つまり、同じ方法によって選定した銘柄の中から値段の高いものと安いものをそれぞれ買ったら、高いものの方がより値上がりしたという奇妙な現象が起こっている。
これが一過性のものでより長期間を経ればやがて市場が企業の価値を評価して長期的には安いほうのパフォーマンスが上がるのか、それとも日本の市場の現在の性質のせいでこうした結果になっているのか、それはまだわからないがいずれ結論は出るだろう。
現在、
日本M&A
PSR7.23、PER33.8倍、PBR5.38倍
スタートトゥデイ
PSR7.71倍、PER71.5倍、PBR19.2倍
など、各指標は大幅に割高の水準を示している。
高いものがより高く、安いものがより安くなっていくのが現在の日本の市場なのだろうか。
今後も注意してみていきたいと思う。