NYはかなりあげたけど、ついていけない東京市場

9日のNYダウは146ドル戻した。一見相当な上げ幅ではあるが、年末の高値から1000ドルも下落したので、本格的な戻しとはいえない水準である。一目均衡表では、転換線はまだはるか上だし、日足のMACDもマイナスを更新中。ボリンジャーバンドで-2σにようやくもどしたにすぎない。週足、月足ボリンジャーもマイナス2σ近辺である。特に月足RCIが依然としてぐんぐん下降しているので、これからいよいよ下げるという感じである。実際、メルリリンチも、アメリカ経済の先行きに厳しい見方を示したということであり、来週の金融機関の決算はまだどうなるかわからないものの、どうやら景気後退感はますます強まっていきそうだ。
 為替は109-110円前後でうろうろしているが、110.49に日足の雲の下限があり、111円には月足一目均衡表の雲の下限がたちこめていて、月足、週足、日足のMACDなども依然円高方向にさげているので、これたに逆らってさらに円安にふれることは至難と思われるので、このへんが戻りの限界ではないだろうか。
 日経平均は昨日、NYが下げても少し戻したので、いよいよ底を打ったかと思った向きもあったようだ。だが残念ながら、全体の下降トレンドはまだまだ強いようで、今日はまたどかっと200円以上下げて、14388円と、昨日、一昨日の上げを帳消しにして、終値ベースで昨年来安値を更新。月足の遅行スパンが雲の上限とぶつかる14200円近辺に接近している。だが月足、週足、日足のボリンジャーがいずれも下に開いており、マイナス2σのあたりにいるので、このあたりでとまる気配は感じられない。このままいけば14000円を割ってくる可能性が少なくない、と思われる。
 NYがあげたのについていけないというのは、どういうことか。NYの下降トレンドをみて警戒したというよりも、やはり日本の株式市場に投資する魅力がそもそもなくなっているような気がしてならない。
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