フルーツポンチ侍さんのブログ最新一覧へ « 前へ8件目 / 全102件次へ » ブログ 原子力保安院のメールから 通報する フルーツポンチ侍さん 更新:2011/3/15 13:20投稿:2011/3/14 23:24 3号機の水素爆発以降、モニタリングポストの測定値が通知されない状況が続いています。(最後は7:30の第22報)せめて爆発以降1度くらいは測定値データを通知しておく必要があるのでは? post bookmark share 通報する 3件のコメントがあります 古い順新しい順 フルーツポンチ侍さん 2011/3/15 02:00 通報する CNICが先ほど行った、外国人記者クラブ向け会見(元東芝格納容器設計者)での要点・格納容器の耐圧限界は、設計上の強度の2~5倍まで・1号機で、ベント(格納容器内のガスを抜く操作)を決断した時点では、設計上強度の1.5倍に達していた・溶融した燃料棒からは、水素が発生する。・格納容器内には、通常は窒素が封入されており、水素と空気中の酸素が混ざらず爆発しないようになっているが、上述のベントにより、爆発を防ぐための窒素も抜けてしまった。・水素爆発と水蒸気爆発は異なる。・解け落ちた燃料に水が触れると、水蒸気爆発が起こる可能性がある・今後考えられる最悪の自体とは、格納容器内で水素爆発、または水蒸気爆発が起こることで、格納容器が破裂する事態。・格納容器から外部に圧力を逃す経路は2つある。1つは、放射性物質を除去して圧力を逃す経路、もう1つは緊急用に期待をそのまま排気する経路。・今後、急激に格納容器の圧力が上がった場合には緊急用の経路を使うしかないが、この場合、放射性物質を除去することはできない。・水素の発生源は圧力容器内で発生するものの他に、冷却用の目的で、タービン建屋にも存在する。今回、タービン建屋が爆発した水素爆発の原因がどちらのものかは特定できていない。・今回の事態は、設計上想定していた事態を超えている。要約原子炉には、燃料の入った圧力容器(高レベルの放射性物質が含まれている)と、その外側を覆う格納容器がある。現在のところ、格納容器は損傷していない。圧力容器の損傷が進むと、格納容器の中に放射性物質が漏れ出す。この状態で、格納容器内の圧力が高くなると、格納容器が破壊される。それを防ぐためには、格納容器からベントしなければならないが、放射性物質を取り除いてベントする経路を用いると、排気できる容量が足りないため、緊急用の経路で排気しなければならない。緊急用の経路を用いてベントした場合には、高レベルの放射性物質も同時に出てしまう。今後、事態が正常に収束するためには、格納容器が壊れず、冷却し続ける必要がある。これには数日を要するが、正確な日数は確定できない。【私見】 現在のところ、圧力容器の損傷の程度は不明であるが、燃料棒の放射性物質が検出されたことを考えると、一部は格納容器内に出ているものと考えられる。 おそらく、今後ベントをし続けることは困難になる。 なお、今回の会見には、格納容器が破損した場合にどの程度の影響がどれだけの範囲があるかについて、言及はなかった。 フルーツポンチ侍さん 2011/3/15 02:13 通報する 訂正・格納容器から外部に圧力を逃す経路は2つある。1つは、放射性物質を除去して圧力を逃す経路、もう1つは緊急用に期待をそのまま排気する経路。ー>・緊急用に、格納容器から外部に圧力を逃す経路は2つある。1つは、放射性物質を除去して圧力を逃す経路、もう1つは気体をそのまま排気する経路(大容量の最終兵器)。 フルーツポンチ侍さん 2011/3/15 02:28 通報する 圧力容器の損傷が進んだ場合、格納容器のフタが飛んだことと同じ状態になるため、この最終兵器はつかえなくなる。 コメントを書く コメントを投稿するには、ログイン(無料会員登録)が必要です。会員登録無料ログイン
・格納容器の耐圧限界は、設計上の強度の2~5倍まで
・1号機で、ベント(格納容器内のガスを抜く操作)を決断した時点では、設計上強度の1.5倍に達していた
・溶融した燃料棒からは、水素が発生する。
・格納容器内には、通常は窒素が封入されており、水素と空気中の酸素が混ざらず爆発しないようになっているが、上述のベントにより、爆発を防ぐための窒素も抜けてしまった。
・水素爆発と水蒸気爆発は異なる。
・解け落ちた燃料に水が触れると、水蒸気爆発が起こる可能性がある
・今後考えられる最悪の自体とは、格納容器内で水素爆発、または水蒸気爆発が起こることで、格納容器が破裂する事態。
・格納容器から外部に圧力を逃す経路は2つある。1つは、放射性物質を除去して圧力を逃す経路、もう1つは緊急用に期待をそのまま排気する経路。
・今後、急激に格納容器の圧力が上がった場合には緊急用の経路を使うしかないが、この場合、放射性物質を除去することはできない。
・水素の発生源は圧力容器内で発生するものの他に、冷却用の目的で、タービン建屋にも存在する。今回、タービン建屋が爆発した水素爆発の原因がどちらのものかは特定できていない。
・今回の事態は、設計上想定していた事態を超えている。
要約
原子炉には、燃料の入った圧力容器(高レベルの放射性物質が含まれている)
と、その外側を覆う格納容器がある。
現在のところ、格納容器は損傷していない。
圧力容器の損傷が進むと、格納容器の中に放射性物質が漏れ出す。
この状態で、格納容器内の圧力が高くなると、格納容器が破壊される。
それを防ぐためには、格納容器からベントしなければならないが、
放射性物質を取り除いてベントする経路を用いると、排気できる容量が足りないため、緊急用の経路で排気しなければならない。
緊急用の経路を用いてベントした場合には、高レベルの放射性物質も同時に出てしまう。
今後、事態が正常に収束するためには、格納容器が壊れず、冷却し続ける必要がある。これには数日を要するが、正確な日数は確定できない。
【私見】
現在のところ、圧力容器の損傷の程度は不明であるが、燃料棒の放射性物質が検出されたことを考えると、一部は格納容器内に出ているものと考えられる。
おそらく、今後ベントをし続けることは困難になる。
なお、今回の会見には、格納容器が破損した場合にどの程度の影響がどれだけの範囲があるかについて、言及はなかった。
・格納容器から外部に圧力を逃す経路は2つある。1つは、放射性物質を除去して圧力を逃す経路、もう1つは緊急用に期待をそのまま排気する経路。
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・緊急用に、格納容器から外部に圧力を逃す経路は2つある。1つは、放射性物質を除去して圧力を逃す経路、もう1つは気体をそのまま排気する経路(大容量の最終兵器)。