東北各地に甚大な被害をもたらした大地震から丸一日が経ちさまざまな状況が明らかになってきましたが、現在最も切迫している問題の一つに東京電力の福島第一原発の原子炉が冷却不能に陥っていることではないでしょうか。
報道では核燃料の一部が溶けて放射能が大気中に漏れているとのことで事態はかなり深刻と見るべきでしょう。
過去、チェルノブイリ原発が大事故を起こした際原子炉の構造の違いを理由に日本ではこのような事故は起こらないと専門家なる方々が自信満々に語っておられた。が、今現在のこの状況に際しどのようにして万人が納得できる説明ができるだろうか。
私が住む静岡県にも中部電力の浜岡原子力発電所があり、現在までに5基が設置されている。原子力政策の下増設されてきたのだがその際の説明では「過去最大規模の地震が来ても問題ない強度がある」とか「何重もの安全対策が施されていて事故は起きない」とか言ってましたが、私はそんな説明最初から疑ってましたしその疑問は今確信を持って「嘘」だと判断できます。
震源域から外れていた福島原発でもあの有様なのに東海地震の想定震源域のど真ん中にある浜岡原発が無事でいられるはずがありません。
近年では環境にやさしいなどと美辞麗句で着飾った原発推進論が台頭してきましたが、そんなことがいかにまやかしであるのか気づいてほしいです。