映画ずきのしんちゃんさんのブログ

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反発ともいえぬ下げ一服

7日のNYは27ドルという小幅の反発。年末から700ドルほど急降下しているのに、自律的な反発としてはあまりに弱い。下げ途中の一服といった感じだ。11月のザラバ安値12724ドルの直前12733でかろうじてブレーキがかかった格好。しかし日足のトレンド指標はすべて下げ基調。MACDはどんどんマイナスに沈んでいるし、RCIも下降。日足のボリンジャーにいたっては、いまだに-2σの中にも戻れず、トレンドラインから明らかに脱輪している状況で、バンドは下にますます開いている。とまっているのは、週足ボリンジャーの-2σの近辺だが、週足も月足もバンドが下に開いているので、とまっているといっても、結局バンドにそってずるずる下に引きずられる可能性がある。11月安値をきると、8月のザラバ安値12500ドルをためすことになるだろう。
一目均衡表では、日足はもう下に節目がなく、月足の基準線は12429ドルだが、そこをわれてしまうと、週足の雲の下限が12127ドルで、このあたりが攻防ラインになるのだろうか。
大統領や政府高官までが、弱音を吐き始めているので、おそらく1月半ばの金融機関のサブプライム損失は、予想を上回る状況になるのではないか、という懸念がどす黒く広がっているのではなか。
 為替のほうは109円でちょっと止まっているが、月足、週足日足の円高トレンドをかえるような勢いはなく、あまりに異常な急速な下げだったので、すこし戻そうとしているだけではないかという気がする。ちょっとでも材料がでればまた円高へ走り出しかねない。
 こんな状況では、日経平均が年末から1000円以上下げたのに、28円しか戻せないのも無理もないかもしれない。それにしても4日の大陰線のローソクの実体のところにさえ手が届かないので、本当に戻しているといえるかどうか微妙だ。今のところ、どうにも全くやるきの感じられないチャートなので、前にも書いたが、月足の遅行スパンの雲の上限にぶつかるところ、14218円を守れるかどうか、守れないと13000台の下まで落ちていく可能性もでてきてしまいそうだ。
 PERからみても、予想配当利回りからみても、もういい加減いいだろうという感じがしてくる。だが、お金は逃げ足がとびきり早く、マーケットは最悪シナリオを全部織り込んでしまって、オーバーシュートしないと気が済まないものらしい。だから、もしかすると、もうはまだなり、ということで、ここからいよいよしんどくなるのかもしれない。新年早々、げっそりするような状況だ。
 この数年の日本の景気回復は、外需頼み円安頼みにすぎず、小泉構造改革も中途半端で終焉したということで、世界の投資家の日本への期待がすっかりはげ落ちてしまったということだろうか。それにしても、日本の政府の対応には一向に危機感を感じない。まあそんな為政者だから、こうなってしまうのかもしれないが。
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