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1月の鉱工業生産動向を出荷在庫バランスで読む
ポイント
2011年1月の鉱工業生産動向は予想を下回りました。マーケットの重石になっているようです。乗用車を中心とする耐久消費財の弱さが目立ちます。
2011年1月の鉱工業生産動向
まず生産動向。季節調整値の前月比で2.4%増。コンセンサスは4.0%増でした。原指数の前年同月比では4.7%増です。これも事前予想は6.0%増です。予想は下回りましたが、基調としては、時系列でみれば、下げ止まりが鮮明で、それほど弱いという印象はありません。
しかしながら、出荷数量の増減率から在庫数量の増減率を差し引いた出荷在庫バランスでみると様相が異なります。出荷が弱く、在庫が積みあがっているため、下落基調が鮮明です。
鉱工業全体の出荷在庫バランス下落を牽引したのは、乗用車を中心とする耐久消費財。
対照的に、衣料品、食料品がメインの非耐久消費財は大きく上昇して堅調な展開を見せています。
資本財は下落しています。耐久消費財に連動した展開です。
建設財は下げているのですが小幅です。基調の悪化は感じられません。出荷はむしろ若干ですが勢いを増しています。
生産財の低下も小幅です。ただし、建設財と異なり、出荷が軟化して、在庫が積みあがっていることに注意を要します。
以上の展開から見ると、非耐久消費財関連の小売や、建設財関連の住宅及び住宅設備などのセクターの状況が比較的に良いと見られます。
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