四輪向け減速を建機向け好調持続でカバー、計画を再度上方修正
<引き続き上値を試す株価展開が期待される>
エコカー補助金終了の反動が予想された中、直前の11/3期3Q(10-12月)のみで前期比大幅増益、8%台の営業利益率を確保したこと及び建設機械
(以下建機)向け好調持続などを踏まえ、通期計画を上方修正したことはポジティブと言えよう。中国で段階的に生産能力増強が進む12/3期も建機向けけん
引により業積堅調が見込めることに加え、株価指標面にも特段の割高感もないため、引き続き上値を試す株価展開が期待できよう。
<3Qは補助金終了の逆風下増益となり計画を再度上方修正>
11/3期3Q累計(4-12月)業積は上期を中心とした四輪向け好調、旺盛な中国の建機需要を背景とした建機向け好調の持続により前年同期比16倍の大
幅営業増益となった。3Qのみでは四輪向けが上期から失速したが建機向けが支え、四輪の鈍化が想定内に収まった、尻上がりの建機向け好調などを踏まえ、通
期計画を再度上方修正した。期末の諸費用の織り込みなどが慎重と見られ、TIWは計画過達、最終段階過去最高益での11/3期着地を予想する。(高田
悟)