浮世絵は0.1ミリ 『見て楽しむ江戸のテクノロジー』

LONERさん
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見て楽しむ江戸のテクノロジー (チャートBOOKS)浮世絵といえば、江戸時代に完成された芸術で、同じ紙の上に 色の異なる十数枚の木版を順次取り替えて重ねて印刷するというもの。この木版の重ね合わせ誤差は 0.1ミリメートル以下。見て楽しむ江戸のテクノロジー (チャートBOOKS)精度が高いのは、芸術作品だけではない。江戸時代には田中重久が萬歳自鳴鐘というのを作っている。簡単に言うと時計なのだが、ただの時計ではない。時刻の進む早さが変化する時計だ。現在では、1時間といえば決まった長さだが、昔は違っていた。日の出から日の入りまでを均等に6分割し、また日の入りから次の日の出までを均等に6分割していた。萬歳自鳴鐘は、日の出・日の入りを正確に計算し、正確に6分割する時計である。それだけではなく、月、曜日、太陽・月の位置関係も表す。(愛知万博に出展されたらしい。)田中重久は、後の東芝を作る。(東京電機側か芝浦工業側か知らないが・・・。)念のため付け加えておくが、デジタルではない。見て楽しむ江戸のテクノロジー (チャートBOOKS)いずれにせよマニアックなものではあるが、江戸の科学は、現代でも行われている余興のひとつとなっている。でんじろうの静電気。複数人が手をつないで輪になり、静電気を流した直後に皆後悔するというもの。江戸時代、電気は大変珍しいものだった。静電気を集めるというエレキテル。平賀源内が作ったものかどうかはわからないらしい。百人嚇(ひゃくにんおびえ)というもので、ある一室で、何人もの人が一列に手をつなぐ。両端の人は、襖の金具部分に手を添える。襖を隔てて平賀源内が電気を流す。エレキテルは、科学的発明というより見世物としての色彩が強かったようだ。見て楽しむ江戸のテクノロジー (チャートBOOKS)
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