人民元への直接投資は現状、コストか手間のどちらかがかかるようだ。
預金するなら、現地に赴くか、HSBCにて口座でも開くか。
(FXを介してシティから中国の銀行へ…なんて方法もサイトに乗っていたが、ここでは割愛)
FXで人民元のポジションを取る方法もあるが、
多くのFX業者は人民元/円のスワップ金利はマイナス(涙)
人民元建て、もしくは人民元連動型のファンドに投資する方法もあるが、
購入手数料や信託報酬が高いものが多い。(え、購入手数料が3.15%だって!?)
最近ようやくマシな料金を提示するファンドが出てきたので、目下検討中。
では、人民元の展望を見てみよう。
一応は通貨バスケット制らしいが、本当にそうなのかは中国政府のみぞ知る。
人民元は
過小評価されているとか、
不当に安く抑えられているとか、
今後も切り上げに向かうとか、
変動相場制に移行するとか、
話題に事欠かない。
以上をひっくるめて、人民元を持つことは手堅い投資だ…との論調は多い。
21世紀のプラザ合意が起きるかどうかはわからないが、
中国にとって見れば、急な元高はあまり好ましいものではない。
不動産バブルや資源高が目の上のたんこぶだが、
それがなければ外貨を稼いだり世界から資本や仕事を集めるには安い元は有利だ。
しかし、今の水準では先進国が口うるさい。
というわけで、出来るだけゆっくりしたペースで、
「中国も人民元の改革を頑張っているんだよ」というポーズやリップサービスを取り続けることだろう。
以上の理由から、世界の期待よりゆっくりしたペースで元の切り上げは行われるであろう。
(もちろん、中国や世界で何らかのショックが起きれば、逆に切り下げる可能性もある)
楽観的に解釈すれば、米ドルに対して堅い投資かもしれない。
しかし日本円やユーロに対しては、正直よく分からない。
一番の懸念が、人民元への投資に楽観的な見方が多い事だ。
多くの楽観論が徐々に加速していったとき、それとは逆の事態がしばしば起こる。