<市場平均を上回る株価展開を予想>
TIWでは市場平均を上回る株価展開を予想する。主力の宅急便の取扱個数は09年8月以降増加が続いている他、宅急便単価が2四半期連続で上昇したことで業績圧迫要因の軽減が確認された。また新中期経営計画で海外事業の具体的な数値目標が示されたことも好材料だろう。
<11/3期計画未達の可能性が薄れて来た>
11/3期3Q累計(4-12月)業績は営業収益9,530億円(前年同期比3%増)、営業利益640億円(同4%増)となった。通期計画は据え置き。
3Q(10-12月)の宅急便単価は613円(2Q[7-9月]比5円増)と2四半期連続で上昇。競争要因による単価下落圧力がやや落ち着いて来たよう
だ。なお4Q(1-3月)計画は営業収益2,749億円(前年同期比1%減)、営業利益▲0.8億円(同4億円の改善)。取扱個数は順調に拡大している
他、単価も落ち着いて来ており計画未達の可能性が薄れて来た。このため11/3期TIW業績予想を上方修正した。
<新中期経営計画を発表>
1月31日に新中期経営計画(12/3期〜14/3期)を発表。創業100周年を迎える20/3期に国内宅急便シェア50%超、海外売上比率20%超
(10/3期では1.4%)を目指すべく、14/3期に営業収益1兆4,400億円、営業利益880億円の達成目標を設定した。14/3期まででは海外事
業の赤字を想定しているようだが、取扱個数ベースで海外比率7%超を目指す内容で、今後のアジア圏での事業成長が期待される。リスク要因は、競争環境激化
による単価下落、軽油価格高騰など(高辻 成彦)
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