画像1は、1990年以降のVIX指数の推移ですが、恐怖指数と言われるだけあって、アジア通貨危機、アメリカ同時多発テロ、イラク戦争、そしてリーマンショックの際に大きく値を上げています。
VIX指数はS&P500を対象としたオプションのボラティリティなので、S&P500インデックスに連動するかと思いきや、必ずしもそうではなく、相場が急変した変化の大きさによって大きく値が動く傾向にあります。
VIX指数は20を境に高値、安値に分かれており、20が売り買いの判断の一つの指標になります。
20を下回る買いタイミングはたくさんあるのですが、問題は売りタイミングです。
明らかに40を超える暴騰は、過去20年で3,4回しかなく、長期狙いでないとここを売りタイミングにするのは難しいです。30を超えるタイミングは過去20年に10回以上ありますので、30を売りの判断基準にしても良さそうです。
今回のような民主化デモのような場合の参考例では、画像2に示しましたが、昨年5月にタイの民主化デモが起きたときに、40を超える水準に上昇しています。
今回のエジプトでのデモの行方は分かりませんが、世界的に伝播する可能性があること、周辺に産油国が多く存在すること、現政権は親米派であることなど、昨年のタイ民主化デモを超える世界的な影響が出る可能性があります。
中国にも民主化デモが広がったら、それこそ世界中大混乱です。
こう考えると、現在のVIX指数20はまだ安いのか、40以上に値上がるまで待ったほうがいいか...など、いよいよ分からなくなってきました。
もちろん、デモが平和的に解決してくれるのが一番願いなんですけどね。