ポイント
予想以上に軟調な展開でした。円高の進行がマーケットを抑え込んだという印象です。現在は、米株先物も軟調な推移です。今日は多くの経済指標が控えており、予断は許しませんが、月曜日の日経平均株価には逆風になりそうな様子です。ただし、為替が円安に振れていることが下支えになる可能性も考慮する必要があると考えています。
日経平均株価を振り返る
86円安と、予想を大きく超える下げ幅で寄り付いた日経平均株価でしたが、すぐに急速に値を戻し、10時半近くには9円安まで下げ幅を縮小しました。しかし、その後は再び軟調な動きとなり、1時半過ぎから大引けにかけて一段と調整色が強まりました。90.72円、0.86%安で終えています。
米国株式市場が下落したとはいえ、下落幅は僅かでしたし、引け後にインテルの好決算もあって、無難な寄り付きを想定していたのですが、意外なほど下げてのスタートとなりました。
その後下げ幅は急速に縮小したのですが、円高の進行が続いたことがマーケットを再び軟調にしたようです。ドル円はこのような動きでした。
ユーロ円もドル円と同様に円高に振れました。
円高の進行で、輸出関連株が大きく値を崩したのが目立ちました。1.84%下落したファナックのザラバの動きが為替のダメージを示唆しています。
もっとも、インテルの好決算を受けて、東京エレクトロンが3.16%と大きく上昇したのが目を引きました。
加えて、悪材料の出尽くしということだと思われますが、ファーストリテイリングが6.44%と急騰しています。
海外市場の動向
アジア市場はマチマチです。2010年に入ってから7度目となる中国人民銀行の預金準備率引き上げで、上海市場が1.31%下げたのが気になる動きでした。インドも1.68%と大きく下げています。
欧州市場は下げています。ただし、オーストリアとベルギーが1%を上回る下落となっているほかは、比較的に小幅な値動きにとどまっているようです。
GLOBEXでは、ダウ(-36ドル)、ナスダック100(-2.00ポイント)ともに軟調な動きです。
12月の消費者物価指数や小売売上高は既に発表されています。消費者物価指数はコンセンサスと比べて大きな開きはありませんでしたが、小売売上高は事前予想を下回っています。その影響で一時大きくドル安に振れています。
今日は、これから12月の鉱工業生産、1月のミシガン大学消費者信頼感指数の速報値、そして11月の企業在庫が発表されます。
なおJPモルガン・チェースの決算は予想を上回ったのですが、時間外取引では0.52%下げています。前日に好決算を発表したインテルは1.22%の上げにとどまっています。
「人気ブログランキング」に参加しています。記事がお役に立ちましたら、下のバナーをワン・クリックお願いいたします。大きな励みになります。
本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUP、CBOE,CNN MONEY、MSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、ゴールデン・チャート、外為どっとコム