米ADP社によると、12月の全国雇用者数は前月より29万7千人の増加となり、10万人増を予想していたコンセンサスを大幅に上回りました。
金曜日の雇用統計を前にするこの数字は非常に注目されていたことから、発表と同時にドル円が大幅にドル高に振れています。
GLOBEXでは60ドルを越える下げで推移していたダウ先物価格が、急速に下げ幅を縮小しています。
日経先物価格もイブニング・セッションで一気に50円以上の上昇を見せています。
金曜日の雇用統計の回復に対するの高まりから、とりあえず米国マーケットは好感する動きを見せると考えます。
ただし、何度か申し上げている通り、景気回復の確度の高まりと、雇用関連の強い指標は、FRBによる金融緩和措置の継続に対する期待を弱めます。したがって、喜んでばかりもいられないのではと思っています。
下の図が示すように、最近はADPの数字と、労働省の雇用統計の動きは逆行しています。ADPの数字が強かったからと言って、金曜日の数字も強いとは必ずしも言えません。したがって、週末の雇用統計に引き続き注目する必要がありそうです。
というわけで、明日の日経平均株価がADP統計に牽引されて大きく上昇して始まるようであれば、逆張りでの対応も考慮しようと思っています。
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