今日は体調が悪い上に外出が重なり、ご報告が遅れました。
既に発表されている11月の雇用統計は、期待の強さにもかかわらず、非常に弱い数字でした。非農業部門雇用者数は15万人の増加が予想されていたにもかかわらず、僅か3万9千人の増加にとどまりました。失業率も9.8%とコンセンサスの9,6%を上回っています。
この数字に為替が鋭く反応しました。ドル円が大きく円高に振れています。
GLOBEXのダウ先物価格が大きく下落しました。
日経先物価格の夕場も、指標発表と同時に急落しています。
ところが、その後にスタートしたダウ平均株価は目立った動きを見せていません。わずか0.17%の下落にとどまっています。ナスダックも0.04%の下げです。
もし、雇用統計が強いものであれば、米国マーケットが上昇した後は、出尽くしで反落すると考えていたのですが、実際は弱いものであったため、米国経済の先行きは予断を許さず、量的金融緩和政策の継続に対する確信がむしろ強まったのではと考えています。
つまり、バーナンキ議長の判断は適切で、金融相場が持続する可能性が高いということになりそうです。
そのような中で、11月のISM非製造業景況指数と10月の製造業受注が僅かながら事前予想を上回ったことは。極端な景気悪化は避けられるという安心感を誘ったように見えます。
このように考えると、どうも今日の米国株式市場は、楽観はできないのですが、比較的に平穏な展開になる可能性があるように見えます。
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