自動車大手8社は26日、10月の生産・販売・輸出実績を発表した。国内生産は、最大手のトヨタ自動車が前年同月比22.4%減の23万7089台と大幅に落ち込み、2カ月連続のマイナスとなった。このほか日産自動車やホンダなど、三菱自動車を除く6社も減少に転じた。
エコカー補助金が9月に終了し、国内販売が大幅な反動減に見舞われたことを受け、各社が生産を絞り込んだことが響いた。先行きについても、「年内は厳しさが続く」(富士重工業)との見方が根強い。
トヨタは補助金や減税の追い風を受けてハイブリッド車「プリウス」の販売が好調だっただけに、反動減の影響も大きかった。日産は12カ月ぶりのマイナスで、10月の生産台数としては1971年の統計開始以来、最低を記録。一方、三菱自は新型のスポーツ用多目的車(SUV)の輸出が好調で、国内生産を大きく伸ばした。