ポイント
米国株式市場の下落を受けて、今日の日経平均株価は厳しいスタートになりそうです。9,690円の近辺を一応のメドとしていますが、さらに低い可能性も高そうです。ザラバも調整色の強い展開を警戒して臨みたいと考えています。円高が重石になりそうです。
米国株式市場の動向
軟調にスタートしたダウ平均株価はすぐに下げ幅を拡げました。特に、10時過ぎから12時近くまでの急速な下げが目立ち、午後に入ってからは下げ止まったのですが、反発らしい反発も見せないまま、178.47ドル、1.59%の大幅安で終了しました。
金融引き締め懸念で3.98%と急落した上海市場や、アイルランドの財政問題で揺れる欧州市場の動きが、大きく影響したようです。
特に、対ユーロでドル高が進行したダメージが大きかったと見ています。
10時過ぎから、為替に大きく影響を受けるハイテク株の低迷が目立ちました。1.45%下落したSOX指数(フィラデルフィア半導体指数)がその動きを鮮明に示しています。
VIX指数の動向を見ると、やはり10時過ぎから12時近くまでの上昇が目立ち、マーケットのセンチメントが急速に悪化したことを物語っています。
今日の日経平均株価は?
CMEの日経先物価格(円ベース)9,690円の近辺を、今日の日経平均株価の寄り付きの一応のメドとしています。
最近の日経平均株価の寄り付きは、為替の動きの影響を大きく受けて、CMEの日経先物価格と乖離する傾向があるので警戒しています。
ユーロ円が急速に円高方向に振れていることが重石になりそうです。
ドル円は基調は円安方向なのですが、直近の動きは円高方向にあります。
したがって、日経平均株価の寄り付きは一段と低めになる可能性もあると考えています。
ザラバも円高の重石から調整色の強い展開を警戒して臨むつもりです。
今日は9月の景気動向指数改定値の他は、目立った指標の発表は予定されていません。
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