TIW藤根 靖晃さんのブログ

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【塩野義製薬】米子会社の業績悪化が足かせ

米子会社の業績悪化が足かせ

<11/3期中に米子会社のリストラ完了を目論む>
約1,400億円を投じて買収した米サイエル社(現シオノギINC.)の実態が悪いことが鮮明となった。11/3期はこの米子会社の合理化、再編に伴い連結業績は相当悪化する見通しだ。同社は11/3期中にリストラを完了、下期に営業黒字に転換させる計画だが、長引くことになれば本体の足を引っ張りかねない。塩野義製薬単体はクレストールのロイヤルティ収入で増収増益基調だが、国内医療用医薬品は横ばいであり伸び悩みの印象を受ける。株価は当分底這いと予想する。
<ロイヤルティ収入が好調>
11/3期2Q累計(4-9月)は前年同期比8.1%増収、7.8%営業増益となった。シオノギINC.の決算期変更で1-9月の9カ月を連結したことによる影響を除くと0.6%増収、11.3%営業増益であった。ロイヤルティ収入が好調で同社の増収、増益の全てを担う結果となった。最終損益はシオノギ INC.のリストラに伴う特別損失計上で40.8%減益となった。
<株価はシオノギINC.の業績回復次第>
株価はシオノギINC.の業績悪化が明らかになった今夏以降2割以上下落しているので現在大底に近いと見ているが底離れの契機となる材料も見当たらないので暫く底這いと予想する。株価の転機はシオノギINC.の利益回復にあろう。11/3期下期においてシオノギINC.の営業利益回復という同社計画が実現すれば予想PERなどのバリュエーションにそれ程割高感はないので株価回復も早いと考える。(森田 青平)

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