1、あきらかな違法操業。日本籍船でもこの海域での底引き網漁は許可されてない。 2、4にある接触も故意。「みずき」は停船していた中国船の前方を横切っている。 突然、主機関を始動、「みずき」左舷にぶつけてる。法的には回避義務は中国船側にある。しかし、この時、航跡を見ると判るが、左舷に舵を切ってぶつけている。3、5の衝突はもう完全な威力妨害。「みずき」は左転と急加速(ビデオの航跡と黒い排煙で判る)で衝突を避けようとしているが、中国船はさらに左転して追い、後部に衝突している。中国船の速度は船首波の状態からみて、10ノット前後と思う。5での衝突で巡視船がどうなる、ということは無いと思う(中国船の船首フレアーが大きいので、これが潰れてからでないと船体の硬い部分が巡視船まで届かない。)が、4での衝突は本気で危険。巡視船側の回避が遅れているし。 状況から判断して、巡視船の舵とスクリューを狙ってるように思う。 船尾波からして、まだまだ全速じゃないと思う。中国船も全速でぶつかれば自分もただじゃ済まないことが判ってるみたいだ。ビデオで見る限り、レーダーはFURUNO製ですな。型番も判ると思うけれど、まぁ、書かないでおきます。それよりも、GPS系のアンテナが異様に多い。普通、多くても3本あれば足りると思うんだが、この船7本くらい付いてる。メインサブのGPSで2本、航跡プロッターで1本、プロッターの予備があっても計4本あれば済む。 それと、短波無線装置は相当に出力が大きそう。アンテナは前部マストから船橋上のマストに張られた、T型2条だが、最近の船ではこういうアンテナは使わない。水平部分と引き込み部分の接続点の大きさを見る限り、無線機の出力は500W以上あっても驚かない。近海で操業する漁船としちゃ異常。 さらに、底引き網をやってるけれど、船の形は延縄漁船。底びきはすごくやりにくいだろう。はっきり言って、北朝鮮の不審船と同じ仲間の船じゃないかな? 行動自体は、どこの領海であろうがアウト。公務執行妨害じゃなくて、威力往来危険みたいな罪状も適用できるね。