ポイント
ダウ平均株価が小幅下落で終えたことを受けて、今日の日経平均株価も小幅安でのスタートとなりそうです。9,340円の近辺をメドとしています。ただし、ドル安円高が進んだことが、マーケットにはかなりの重石であることに要注意です。来週のFRBによる金融緩和策をめぐって思惑が交錯する可能性が高く、ザラバは不安定な動きを見せそうな気配です。下振れに警戒しようと思っています。ただし、もし急速に円高が進むようなことがあれば、為替介入も頭をかすめます。週末でもあり、予断を許さない展開になりそうです。
米国株式市場を振り返る
ダウは12.33ドル、0.11%の小幅安で終えています。
詳細は後ほどご報告しますが、週間ベースの新規失業保険申請件数が大きく予想を下回り、好決算が続いているにも関わらず、マーケットに基調の弱さが目立ちます。
今日の日経平均株価は?
CMEの日経先物価格(円ベース)9,340円を今日の寄り付きのメドとしています。
ザラバに大きな影響のあるドル円は15分足で見れば落ち着いた推移です。
ただし、60分足で見るとはっきりわかりますが、前日に比べて大きく円高方向に振れていることがマーケットの重圧になりそうです。したがって、上値の重い展開を想定しています。
今日は経済指標が豊富です。家計調査報告、全国消費者物価指数、完全失業率、有効求人倍率、鉱工業生産動向(速報)など9月の重要統計の発表が続きます。
決算も490社ほど。ソニー、パナソニック、ホンダ、武田薬品工業、三菱商事など注目企業が満載です。
したがって、国内要因から目を離すわけにはいかないのですが、正直なところ、為替の動きや来週のFRBによるQE2をめぐる思惑の影響の方が大きそうだと見ています。
マーケットの下振れを警戒して臨むつもりですが、もし一段の円高が急速に進むような事態が発生すると、歯止めがかかっているはずの為替介入の可能性も考えてみる必要があるかもしれません。米国のQE2が、実質的には一段のドル安に向けた大規模な為替操作であるためです。
「人気ブログランキング」に参加しています。記事がお役に立ちましたら、下のバナーをワン・クリックお願いいたします。大きな励みになります。
本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUP、CBOE,CNN MONEY、MSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、ゴールデン・チャート、外為どっとコム