米国株式市場を振り返る 10月25日

スケアクロウさん
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ポイント

 ダウ平均株価は上昇したのですが上値の重い展開でした。9月の中古住宅販売件数が前月比で急増したことがきっかけと見られます。FOMCの追加金融緩和策の発表を11月初めに控え、好調な経済指標はマーケットに歓迎されないようです。

米国マーケットを振り返る

 好調な出足となったダウ平均株価は10時頃には115ドルまで上げ幅を拡大しました。しかし、それをピークに上げ幅が徐々に縮小して、結局31.49ドル、0.28%と比較的に小幅な上昇で終えています。(「ダウ平均株価は上げ幅を縮める」)



 頭打ちのきっかけは、好調な9月の中古住宅販売件数であったと見ています。前月比10%増加してコンセンサスを大幅に上回りました。11月初めのQE2(量的金融緩和策)発表を控え、好調な経済指標は不都合ということだと理解しています。

 代表的な住宅関連銘柄であるホームデポは、統計が発表された10時を境に値を崩し、結局0.25%安で引けました。



 ただし、一方でハイテク株に堅調な動きが見られました。SOX指数(フィラデルフィア半導体指数)が1.08%上昇しています。



 全体としては、一応無難な動きではありましたが、多少気になるのはVIX指数。5.70%上昇して、投資家心理が悪化したことを示唆しています。



 引け後の時間外取引を見ても、減益ながら事前予想を上回る決算を発表したアムジェンが0.69%下げるなど、多少嫌な雰囲気が漂っています。

 今日は8月のFHFAによる住宅価格指数とS&P/ケース・シラー住宅価格指数は発表されます。前日の中古住宅販売指数に続く住宅関連の指標の動きに注目です。デュポン、フォードなどの決算も興味深いところです。

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