優しさ、非情さ、カルメン

ロングサンさん
2010.10.22 いつも青春!てっちゃんの株式教室・相場師日記 午前11時版

日経平均9,410.71 +34.23。前引け。

「優しさ」について読者の方からコメントが届きました。
優しさとは真反対の、ある意味で非情なお仕事の「検察官」、正義の味方であるべき人々です。
私は幼少のみぎり、亡父から検事にだけはなってくれるなと言われましたが、とんでもハップン、
司法試験に三度完敗! いつのまにやら、兜町の住人になってしまったのです(苦笑)。
今は、消費者金融株なんかでバタバタやっております(自称、他称、相場師)。
今や刑事被告人となり懲戒免職処分となった大阪地検の元特捜部の部長さん(57)と副部長さん(49)が
調書へのサインを執拗に拒んでいるという。 取り調べの元プロが滑稽な話ですね。
獄中の自らの今の境遇を受け入れがたく混乱の極みなのだという。
彼らの人生にたった一片でも奢りがあったとすれば、
司法試験合格後エリート街道をひた走ってきた過程で見落とした一番大切なもの(ヒューマニティー)を認識する機会を持てた
という意味で今後を生きる上での貴重な体験なのだと私は思う。権力の座にある者はみな心すべきことなのだ。
法律家としては優秀でも人間の基本的な部分でまだ若かった未熟だったと言われても仕方がない。
戦後のニュルンベルク、東京裁判での東条首相の無念さを想う。
いずれにしても、取調べ段階の録画、録音という「可視化」の流れは止まりそうにはない。

*チリの鉱山事故からの劇的な三十三人の無傷の脱出劇からはや一週間 七百メートル地下からの脱出劇はまるで映画のような奇跡でした。
あの七十日間の地獄からの救出作業の主役は「中国製」の脱出カプセルだった。
日本からの下着は役にたつことは無かったのだという。
*「カルメン」、昨年か一昨年の当欄に「我らがテナー」藤原義江の代表演目だと書いたビゼーの世界的な歌劇です。
あの名曲の数々は音楽に興味の無い人でも世界中の人が「聞いたことがある」と言います。
昨夜は、そのオペラ「カルメン」を鑑賞しました(全4幕、4時間)。
「椿姫」「魔笛」もだったけど、やっぱり世界の一流のナマ舞台は最高。
グラントワ劇場開館5周年記念・ウクライナ国立歌劇場キエフ・オペラ。
カーテンコールの際に観客が叫ぶ「ブラボー!」ですが、あれは男性に対して言うもの、女性に対しては「ブラバ」で、
複数の女性に対しては「ブラビ」です。男性歌手も女性歌手も全員がステージに立つカーテンコールでは「ブラビ」が
正しい言い方です(だ、そうです。パンフより)。
でも、みんな「ブラボー」って叫んでたよ(笑)。
株にも「ブラボー」って言いたいねえ。
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