早くしないと申し訳ないのと・・・
ありがたいことに増刊号を望んでくださる方(笑)が3人くらいいてくださった
ので臨時増刊号を出すことにいたしました（＾＾；
（前号までのあらすじ）
酔って電車を乗り過ごし、降りた駅でカバンを持ってないことに気付いた私。
駅の窓口での相談も虚しく、とりあえず翌朝の連絡を待つことになりました。
その駅は私の駅から3駅隣。時刻は深夜1時過ぎで終電終了後。
財布を持っておらず帰れない私は駅前の交番に相談に行きました。
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そして交番での会話。
私「カクカクシカジカでカバンを忘れちゃって・・・折り返した電車を探したけど
見つからなくて、駅でも相談したけど見つからなくて、一文無しなんです。
タクシー代貸していただけませんか」
ポリスマン「あー、タクシー代はお貸しできない規則なんですよねー」
「電車・バス代に限り1000円まで」ということになっているんだそうです。
えーーーー！だってもう電車ないじゃん！
私「んじゃこっから3駅歩いて帰れということですか？？」
ＰＭ「お気の毒ですがそういうことになりますねー」
ドラマなんかだと「じゃあ、お気の毒ですから私が個人的にお立替しましょう」
なんて優しいお巡りさんがいらっしゃるはずなんですが。
仕方がない、現実は厳しいのです。とりあえず家に向おうと歩き始めました。
距離にしたら7～8キロでしょうか。
深夜の丑三つ時・・・酔いも眠気もとっくにどこかへ行ってしまいました・・・
20分ほど歩いて、交番じゃなくて今度は警察署がありました。
ダメでモトモト、ここでもう一回頼んでみよう。既に恥も外聞もどっかへ
置いてきております。
「カクカクシカジカでカバンを忘れちゃって・・・折り返した電車を探したけど
見つからなくて、駅でも相談したけど見つからなくて、一文無しなんです。
前の交番で断られたんですけどなんとかタクシー代貸していただけませんか」
ＰＭ「それは駅前の交番でお話した通り、規則で貸せないんですよねー」
私もそんなに簡単に引き下がれない。食い下がってウラワザを使ってみます。
私「私、実は○○警察署の外郭団体の役員とかやってるんですけど、
それでもダメですか」
後ろで黙って聞いていた少し偉そうな人が出てきました。
お・・・これはいけるかも？？
「大変お気の毒ですが、そのようなことは関係なくて皆様に公平に接しております」
orz・・・。
ウラワザ使ったら相手の言葉遣いが丁寧になっただけで、結局断られた・・・。
チクショー警察！そりゃ悪いのは私だよ・・・でもこんなに困ってるんだから
力貸してよ・・・っていうかお金貸してよ(ToT)
また歩きはじめました。
更に20分ほど歩いてやっと一駅。駅間が長い(>咽喉渇いたなー。でも、ジュースを買うお金すら持っていません。
時刻はもう2時半・・・
また交番見つけた。
「カクカクシカジカでカバンを忘れちゃって・・・折り返した電車を探したけど
見つからなくて、一文無しなんですー。まだ家が遠いんです。なんとか
タクシー代貸していただけませんか」
「お気の毒ですが・・・」
私「お巡りさんって冷たいんですね」
こんな皮肉を言うことぐらいしか出来ない自分の小ささが悲しい(>あと二駅・・・か
雨まで降ってきました。泣きっ面にハチとはこのことか。
でも傘だけはシッカリ忘れないで持ってきた私。持ち物の優先順位が違うじゃん・・・
黙々と家に向って歩きます。
普段はバスで通過する坂道も徒歩だとこたえます。健康のために
持っている万歩計は日付が変わってるけど昨日と合計するともう
2万5千歩になってます。
この夜間歩行で少しは痩せたかなー・・・などと非常時にバカなことを
考えてる自分を嘲り笑いながら歩く歩く歩く。
テクテクテクテク・・・歩く歩く歩く・・・
また交番がありました。
さすがに今度はお巡りさんを睨みつけるだけで通り過ぎましたｗｗ
睨まれたお巡りさんはワケワカメだったことでしょうね。
今思えば、ごめんなさいこの交番のお巡りさん。あなたは悪くなかったんです。
なんとか家にたどり着いたのは3時半。明日も仕事なんだよなー。
疲労困憊、眠りにつきました。
そしてあっという間の翌朝・・・さっき寝たばかりのような気がする。
気のせいじゃなかったか。
6時に携帯が鳴りました。見慣れぬ番号・・・駅からに違いない！
「あっても無くても連絡しますよ」
係の人が帰り際に言った言葉がアタマをよぎる。
「無くても」「無くても」「無くても」
絶望感を募らせながら電話に出る私。
「はい、まつぴょんですけど」
「忘れ物係ですけど・・・ありました！ありました！！カバン出てきました！」
声から察するに昨日応対してくれた駅員さん。我が事のように喜んで
くださってる。ごめんね、昨日はムカついて・・・。
聞いてみると私が電車を乗り過ごして最初に降りた駅に保管されているらしい。
眠い目をこすりながら受け取りに向いました。
何故その駅で保管されていたのかはわかりませんが・・・
お陰さまで終わってみれば私の手からカバンが離れていたのは5時間程度。
しかし昨夜は長かった～
ご心配いただいた皆さま、ありがとうございました。
財布の中身も無事、やっぱり日本もまだ捨てたもんじゃなかったです。
