不景気の株高

ロングサンさん
2010.10.7 いつも青春!てっちゃんの株式教室・相場師日記 午前11時版

http://www.tokiwa-kabu.com

日経平均前引け 9702.76 +11.33  11時。

<不景気の株高>
一昨日の午前10時配信の会員版で「底入れ近し」と発信しておきましたが、午後2時あたりから急同意、
昨日の全般急伸へとつながったわけです。
日経平均は2日間で310円高、225先物でうまく最安値を買った方は、2日間でほぼ資産倍増、ホクホクでしょう。
日銀のゼロ金利政策復活から世界的な金融緩和傾向が定着するかもしれない。
東証の出来高の増え方にその傾向が見えます。
景気はむしろ鈍化の流れですから、「不景気の株高」となる公算があります。
ということは、円高でも株は上がる。日経平均1万円復活になれば少し市場の空気も変わるでしょう。
為替は円高ではあってもニューヨークが高く、日銀、財務当局の方針に確信が持てたことが大きい。
為替介入が効を奏するのであれば、株高に拍車がかかるでしょう。
まだ病み上がりの市況ですが、ソフトバンク、川崎汽船に象徴されるごとく材料系が物色の中心です。
会社更生法申請で上場廃止の武富士も「定位置」の「1円」となり、波乱要因は消えました。
昨日は広島市役所近辺(中心街)を徘徊していましたけどねえ、東京ほどではないが100万都市ですから人ごみは存在するのですが、
なんて言うんでしょう、若者が少なく街に華やぎがありませんねえ。
全国どこも同じでしょう。「イクメン」、家事選択育児する男性、子供が増えるならそれもいい。
それにしても、中国企業がどんどん「日本」を買い漁っています。
かつてはロックフェラーセンターはじめアメリカの不動産をジャパンマネーが買い漁った時代もありました。
日本の実力を評価して中国マネーが資本参加してくださるのは悪くはない。技術流出が心配。
「日中の首相会談」の影響でしょうか、昨日、尖閣諸島海域から中国の武装艦船が二隻とも姿を消しました。
「レアメタル」の90%以上、稀土類の90%以上を中国がシェア独占しているわけですが、
今回の尖閣海域での紛争で中国が日本に見せた対応に世界で衝撃が走っています。
アメリカでは中国頼みの現状に危機感を持ち、国内の増産に着手しました。
この傾向が拡大すれば、むしろ中国自身が大きな損失を被るわけです。
やっとそのことに中国が気付いた可能性はある。
「強攻策」というのは、ときには裏目に出るものです。
日本の化学者2名がノーベル賞受賞、これで戦後18名となります。
日本の誇り、それは技術力。このたびのお二人の研究成果も液晶テレビとケータイの画面に生かされています。
中国もロシアも日本の技術水準の高さには一目置いてます。
「まず自分に基礎的な資質があるかどうか、そのことの確信が持てたなら50年努力すれば夢は叶う」
ノーベル賞学者のご託宣には説得力があります。若者よ、イクメンもいいが、安易な逃避をしないで大志を抱け。
ロシアの国内事情も、国民の不満がつのり、プーチン、メドベージェフ体制に綻びが目立つという。
ポイントを稼がなければならない二人にとって、北方4島返還など論外なはずです。
そう考えればこのたびの大統領の強硬な態度も納得できます。
残念ながら、あちらに後々後悔させるほど今の日本には国際的な実力はなさそうです。
しかし、こと証券市場ということであれば、上海市場で大損した投資家は少なくないし、逆に東証で好成績をあげている人もいる。
要は値動きがあるかぎりは、それぞれの力量次第ということです。
北方4島は、「樺太(からふと)」(サハリン)がそうであるのと同様に、日本国民の間でもかつてそこが日本領土だったという
ことすら忘れ去られる日が来るだろうと私は思う。
国会の議題に上るのも今の世代のあいだだけでしょう。
樺太の場合は、「満州」とは違い、江戸時代から日本領土だったという長い歴史があるわけですが、
「サハリン」は再び日露戦争でも起きれば別ですが、そんなことは有り得るはずがないわけでして、
おそらく永久にロシア領土のままでしょう。
ロシアの狙いはまさにそのような既成事実化、「風化」だろうと思うのです。
そして、大事なポイントは今のロシアは中国同様に日本経済にとって重要な存在だということです。
樺太に生まれて樺太に育った多くの日本人のことがいま話題になることはありません。
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