【ＮＥＣ 】電池を中心とした環境・エネルギー分野の説明会を…

[TIW藤根 靖晃さん]

電池を中心とした環境・エネルギー分野の説明会を開催

＜株価に割安感は見られない＞
現在の株価に割高感は見られない。しかし、株価の本格回復には得意とするIT/NW（ネットワーク）の融合領域において、クラウド関連やグローバル事業の拡大が収益貢献を加速するシナリオが実際に見えてくることが条件とのTIW見方は不変。
＜電池に関する説明会を開催＞
9月29日同社は電池を中心とした環境・エネルギーに関する説明会を開催。同社は中期計画V2012の実現に向けて三つの施策を挙げているが、その内の一つが電気自動車/蓄電システム用電池を含めた新規事業の拡大である。同分野では、最初にまず環境対応車向けLIB（リチウムイオン二次電池）事業を軌道に乗せ、将来的には蓄電池を起点としてスマートグリッドへの展開を念頭に置いている。
＜今後の展開を注視する必要がある＞
環境対応車向けLIBについては、同社子会社で7月23日より電極の量産を開始した。同社のコア領域であるIT・NWソリューションからやや外れた電池事業にどこまで経営資源を投入しコミットしていくかは議論の余地もあるだろう。まずは量産先行する自動車向けでどこまで優位な展開を進められるか、リスクを極力抑えた形で収益上乗せに結び付けられるか、注視していきたい。（服部　隆生）

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