建築業界でも下請けとか孫請けだと（４）の階層ばかりなのかというと実はそうでもなく、やはり発想力があったり、仕事をそういう工夫したりするところに仕事が集中したりしているのですよ。建築業界でも設備業界でも人材の底上げは少しずつかもしれないけれど起きてます。で向上心のない業者さんには、残念ながら仕事が回ってきません。これは厳しいけど現実です。実際50代60代で工事屋している人がいて、知識がこの20年、まったく進歩していない人とかいるわけですよ。当然というか、回ってくるのは安いだけの仕事ばかり工法なんていうのも指定なしで「使えればいい」というレベル、素人でもできるような、単に数だけ多くて効率化が難しい、支払いが悪い（契約どおり支払わない）ビジネスセンスがなくて、「よそが値引きするから自分も値引きしますよ」というような営業しかしない隷属的な下請け体質バリバリな人は生き残れなくなってますよ。じゃあどんな業者さんが生き残りそうかなっていうと価格交渉力のある業者さんです。元請けやお施主さんから値引きを言われても、「この値段で納得できないなら、他の人に頼んでください」というセリフが自信満々に言えるだけの仕事っぷりな人。建築現場は「ボトムアップする自律した職人集団による再生」に向かっていると思う。というか、そうじゃないとやっとれんですよ。ボトムアップに力が発揮できないような仕組みの業界は、生き残れんと思うしというか零細企業は10人くらいの小集団だと、全員が1.2.3.4の性格を持ってないと話になりませんよ。100人とか1000人とか10000人とかいる組織の話は自分にはよくわかりませんが。そういう大企業の時代が変化しているのかもねん、人は何千年も働いてきたし、これから先も働くわけだし、形態はかわりますよね
