川崎と木更津を結ぶ海底トンネルの高速道路にあるサービスエリアで「海ほたる」というのがあります。この高速道路が出来たのは随分前なのですが、当時は神奈川と千葉を結ぶ道路が出来て経済効果が期待できると言われていました。しかし、僅か15キロ程度の距離なのに片道3000円もの料金が掛かるため、利用者はもの凄く少なく、前後に車が走っていることは稀と言える様な状況でした。そのあおりで「海ほたる」にある数々のお店も閑散としていて、さびしい限りでした。
しかし、先週こちらに行ったのですが、もの凄い人手でした。高速道路の割引が始まって片道800円になったのが原因です。それこそ週末は駐車場が満車の状況が続いているのです。店のレジは列をなして、人気のメロンパンも随分売れているようでした。東京湾の海上にあるサービスエリアなので、見晴らしも良く、ここに来るだけの観光客も随分増えたようです。
どの様な会計になっているかは判りませんが、多分、高速料金値下げ決定にはかなりの反対もあったと思われます。少ない収入が更に減るわけですから。ただ、現実は違いました。車の数もそれこそ10倍以上にはなったでしょうし、店の売上も伸びたので、店舗の賃料収入もしっかりと先が読めるようになったと思われます。
減税に対して、政府は及び腰になるのは当然ですが、もしかすると海ほたる的な効果があるかも知れません。法人税の引き下げなどが、要望として随分取り上げられていますが、本当に実施したら、もしかすると日本経済の再生になったりするのかなぁと思った次第です。とは言え試しにやってみようと言うことが、簡単には出来ないのでしょうね。
