ユリウスさんのブログ

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菅も小沢も総理の資格なし -民主党は末期症状

 14日に行われる民主党の代表選挙はいよいよ大詰めをむかえ、菅陣営も小沢陣営も国会議員票の上積みに余念がない。

 しかし、この民主党代表選挙、翔年は基本的なところで違和感を抱いている。最も根本的なことは民主党の議員、党員、サポーターへの不審感である。

 その選挙制度と不審感の関係をわかりやすく箇条書きにする。



1 民主党の現代表は菅直人であり、衆議院の多数党の民主党は政権を担っている。故に総理大臣は菅直人である。国民も今のところこの菅政権を支持している。

2 一般に総理大臣に「辞めろ」といえるのは、衆議院で内閣不信任案が可決された時である。

3 もう一つは政権遂行に行き詰まり、総理自らが決断して内閣総辞職した時である。

4 ところが、民主党の代表選挙に立候補するということは、代表選挙に勝てば総理大臣になることに直結している。ならば、菅直人の対抗馬として立候補するということは、菅総理への不信任を表明していることと同義である。小沢を支持する議員、党員、サポーターの投票権は衆議院の内閣不信任案を提出するのと同じ重みを持つということだ。(彼らは自民党から内閣不信任案が出されたら、賛成するの?)

5 さらに、民主党の代表選挙の投票権は国会議員、党員、サポーターにある。サポーターの中には日本国の国籍を持たない人物(韓国籍、北朝鮮国籍など)も存在する。国民は直接の投票権を持たないのに、外国籍の人物でも投票権が持てるのだ。野党ならまだしも、衆議院の多数党は党代表選挙は総理大臣に直結する選挙である。こういう制度を未だに温存している民主党は狂っているとしか思えない。(国民に説明できないと思う)

6 以上指摘したように、今回の代表選挙は大枠において矛盾がある。それは民主党が政権党の名に値しない行動をしているところから来ている。

 更に菅と小沢の二候補者も総理としての資質に疑問を感ずる。

1 二人とも、外交を権力争いの道具としているが、これは許されることではない。
 詳しく述べるスペースはないが、沖縄の普天間基地移設問題一つをとっても、小沢は幹事長であった時に米国と合意したこと自体をも否定し見直すとしゃぁしゃぁと発言している。同盟国の米国から見たら、民主党政権との約束であり、それをこんなに軽く扱われては、本当に同盟国なのかという不審がつのるのは当たり前であろう。政権党内で外交を争点にすることは国益を損ずるということに民主党は気がつくべきだ。

2 民主党は国のあり方(基本政策)についてキチンと党内議論をせず、実現不可能なバラマキ政策で票を獲得してきた。そのときの幹事長が小沢、副総理が菅であったことを忘れてはならない。

3 対中国政策、中国外交はこれまでの言行をみるかぎり、二人とも弱腰である。今起こっている尖閣問題について、菅首相は何もコメントしない。恐くて発言できないのではないか? 
 尖閣諸島付近の領有権主張に関し、政府が毅然した態度をとれなければ、丹羽宇一郎駐中国大使(商人大使)に、凛とした大使であって欲しいと国民が望んでも無理というものだろう。同盟国の米国を軽視したつけが、国土と国民の財産(友愛の海?の地下資源)を失わせる瀬戸際まで来させてしまった。外交の失敗に失敗を重ねる恐れあり。

4 抜本税制の党内議論ぬきで、菅総理は消費税論議を始めた。これだけで総理大臣失格であろう。


5 小沢の金権体質は隠しても隠しきれるものではない。複雑怪奇なお金の出し入れは何だ。翔年はその説明を求めようとも思わない。金の流れが不自然すぎることが、その意図するところを表している。翔年は法的に起訴できる、できない以前の問題だと認識している。
 一国のリーダーとは国民の大半から支持されているだけでは不十分で、「畏敬」でも「敬愛」でもいいが、とに角尊敬されていなければならない。

 これだけの矛盾と不適格なことを含んで、明日民主党代表選挙は行われる。菅、小沢どちらが勝つにせよ、民主党は割れる。基本政策が異なるのだから、割れざるをえない。
 またしても、短命内閣の誕生となる。ああっ。

 しかし悲観ばかりではいけない。内閣総辞職が先か、民主党瓦解が先か、政党再編成がどのような様相を呈するのか、どれもこれも予測はむずかしい。
 けれどもそこに次の世代のための新しい新しい日本を創るためにまい進する政党が誕生することを期待しつつ見守っていきたい。
 若い政治家よ、有機をもって出でよ!
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