今日のマーケット動向 9月2日

スケアクロウさん
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ポイント

 今日の日経平均株価は、早朝に想定していた展開にほぼ近い推移であったと見ています。ただし、午後2時ちょうどから大引けにかけての買いの動きは予想外でした。現在、米株先物は軟調気味な小動きです。ドル円が円高方向に振れていることもあって、明日の日経平均株価には多少気懸りな展開です。

今日のマーケット動向

 142円高で寄り付いた日経平均株価は、ザラバで上げ幅を縮小して、2時前には僅か31円高となってしまいました。ところが2時ちょうどから突然買いが入り、135.82円、1.52%高で大引けとなりました。



 ドル円が円高に振れたことが、ザラバの調整の背景にあったようです。高い寄り付きの要因が、8月のISM製造業景況指数の予想外の強さによる米国株高であったにもかかわらず、ドルは円に対して強含むどころか、弱くなったのが興味深いところです。



 アジア市場は、米国株高の影響が大きかったようで、インドネシアを除いて上昇しました。

 欧州市場は堅調にスタートしたのですが、下げが優勢になってきました。ユーロ圏の4-6月期GDPは前年比でコンセンサスを上回る堅調な数字だったのですが、強い経済指標によるユーロ高が重石になっているように見えます。また、GLOBEXの米株先物の軟調さも影響していると見られます。

 GLOBEXでは、ダウ(-11ドル)、ナスダック(-1ポイント)ともに軟調な小動きです。下げ幅は僅かながら縮小しています。



 今日は、週間ベースの新規失業保険申請件数、7月の製造業受注指数、7月の中古住宅販売保留、そして4-6月の労働生産性が発表されます。加えて、8月のチェーンストア売上高の発表にも注目したいところです。

 前日はISMの統計で大幅高となったのですが、その統計の内容を見る限り、あまり良い状況とは言えません。(「8月の米ISM製造業景況指数をよく見ると・・・」) 株式市場は上昇したのですが、ユーロドルの推移をみると、ドルの強さが感じられないどころか、欧州の強い経済指標の影響もあって、ドルは一段と弱くなっています。



 個人的には、米国株式市場の前日の上昇には過剰反応の部分が含まれていると見ています。したがって、今日のマーケットにはその反動が出るかもしれないと多少警戒しています。

    

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