今日の日経平均株価は? 9月2日

スケアクロウさん
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ポイント

 米国株式市場の急騰を受けて、日経平均株価も大幅高でのスタートとなりそうです。9,115円の近辺での寄り付きを期待しています。しかし、ザラバは要注意と考えています。米国の上昇が過剰反応である可能性が高いと見ているためです。円安への動きが止まってしまったことも気懸りです。

米国マーケットの動向

 8月のISM製造業景況指数がコンセンサスと大きく上回ったことを引き金に、10時には222ドルまで急上昇したダウ平均株価は、その後も堅調な水準を維持して、254.75ドル、2.54%の大幅高で終了しました。



 きっかけは8月のISM製造業景況指数。前月に比べて低下すると見ていたコンセンサスに対して、上昇したことがマーケットを大きく驚かせました。(「8月のISM製造業景況指数は予想を大きく上回る」 )

 投資家心理を示すVIX指数は8.29%の大幅低下となり、投資家心理の好転を示しています。



 ハイテク指標であるSOX指数(フィラデルフィア半導体指数)が3.01%上昇して、2.97%と急騰したナスダックを牽引しました。



今日の日経平均株価は?

 好調な米国株式市場を反映して、CMEの日経先物価格(円ベース)は9,115円となっています。この近辺を今日の日経平均株価の寄り付きのメドとしています。



 ただし、高く寄り付いた後のザラバは多少警戒的に臨むつもりです。

 理由はISM製造業景況指数の内容にあります。指数は前月比で増加したのですが、よく見ると、生産が増加したのに対して、出荷の基調は弱まっており、在庫も積み上がっています。しかも、新規受注、受注残高ともに低下しています。あまり良い形ではありません。

 つまり、米国株式市場の上昇は過剰反応の可能性があります。

 ADP社による8月の全国雇用者数が弱かったこともあり、金曜日の雇用統計も多少警戒する必要があります。

 ISM統計発表後に大きく円安に振れた為替ですが、その後は円安への動きが止まっており、ザラバの底上げは期待しにくいようです。



 というわけで、寄り付きは高いのですが、ザラバでの一段高を期待するのはリスクが大きそうな気がしています。

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