ポイント
今日の日経平均株価は前日終値付近での平穏な寄り付きとなりそうです。8,830円近辺をメドとしています。ザラバは小動きを想定しています。ドル円が僅かに円安方向に振れてスタートしているため、下値は限定的と見ています。一方。米国株式市場が金曜日の雇用統計を控えて小動きが続くと言う見方が根強いことが、上値を抑えると考えています。国内の政治要因は、何の影響もなさそうです。
米国マーケットの動向
カンファレンス・ボードによる8月の消費者信頼感が事前予想を大きく上回る一方で、シカゴ購買部協会による景気指数(PMI)がコンセンサスに届きませんでした。
このような状況から、ダウ平均株価は僅かに上下に振れる微妙なスタートになりました。その後は落ち着きを取り戻して、12時前には63ドル高まで上げ幅を拡大しました。しかし、2時に8月10日のFOMC議事録が公表されると、景気に減速が改めて意識され、再びマーケットはマイナス圏に入りました。大引け前に多少戻したものの、4.99ドル、0.05%高で終了しています。
VIX指数でマーケット心理を読むと、スタート時には不安な状態であったものが、すぐに回復に向かったことが示唆されています。消費者信頼感指数の好影響が大きかったような気がします。しかし、2時過ぎに指数は再び上昇して、不安が高まった様子が示されています。FOMC議事録の影響とみられます。そして大引けにかけては多少改善の動きを見せました。
ハイテク指標であるSOX指数(フィラデルフィア半導体指数)が1.94%低下しており、テクノロジー・セクターが軟調であったことを背景に、ナスダックは0.2%ほど低下しました。
今日の日経平均株価は?
CMEの日経先物価格(円ベース)8,830円の近辺を、今日の寄り付きのメドとしています。
ドル円は、前日に比べて僅かに円高の水準ですが大きな変化ではないようです。
しかも、5分足で見ると僅かですが円安方向に振れてスタートしています。
油断はできませんが、為替の動きが穏やかなことから、日経平均株価のザラバでの下値不安は限定的と考えています。
ただし一方で、米国株式市場が金曜日の雇用統計を前に大きく動かないという認識がマーケットに根強く、これが日経平均株価にも影響を及ぼしそうです。したがって、上値も限定的と見ています。
今日は8月の大手百貨店の8月売上高速報が出てきます。暑夏効果が出ているのか多少楽しみです。決算は6社。ピジョン、サガミチェーンなどです。
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