ポイント
米国株式市場の急落を受けて、今日の日経平均株価は厳しいスタートになりそうです。一応8,850円の近辺での寄り付きを想定しています。ただし、円高が一服しているため、ザラバでの一段安は回避されるのではと見ています。理由は政策期待。日銀の追加緩和期待です。正直なところ、小出しの追加緩和策がマーケットの失望を買って、一段の円高が進む可能性を否定できません。しかし、少なくとも緩和策が打ち出されるまでは、円高の動きが止まる可能性が高く、株式市場への重圧が軽減されると考えます。
米国マーケットの動向
スタート直後から急速に値を崩したダウ平均株価は、10時頃には183.23ドル安(9,991.18ドル)をつけました。その後は僅かに持ち直したものの、停滞気味な推移が続き、133.96ドル、1.32%安で終了しました。
10時に発表された7月の中古住宅販売がコンセンサスを大幅に下回ったことがマーケットにショックを与えたようです。ただし、ザラバの動きを良く見ると、統計が発表される前に、すでに大幅に下げています。世界経済の減速懸念を背景に軟調に動いていた欧州市場の影響が大きかったのではと考えています。
住宅大手のトールブラザーズの株価を見ると、10時頃にはかなり下げましたが、その後は持ち直して、僅か0.06%の下げで終えています。
同様にホームデポも0.18%の下げにとどまり、引け後の時間外では0.11%の上昇に転じています。
それでも、中古住宅販売のショックはかなり大きかったことは間違いなく、VIX指数の10時頃の急騰にその様子が示唆されています。
今日の日経平均株価は?
CMEの日経先物価格(円ベース)8,850円を、とりあえずの寄り付きのメドとしています。
為替は、円高一服の兆しを見せているため、ザラバでの一段の下げは避けられると見ています。
ドル円の動きはこのようになっています。
ユーロ円も同様な動きです。
この円高一段落の背景にあるのは、日銀による追加緩和策への期待であると見ています。
小出しの緩和策でお茶を濁す程度のために、一段の円高昂進となる可能性は否定できないのですが、それでも発表前は「政策リスク」があるため、円を積極的には買いにくいだろうと考えます。
今日は7月の貿易統計tp企業向けサービス価格指数が発表されます。
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