誠意

東証一部.comさん
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あなたの取引先が突然倒産して、予定していた支払いができなくなったとか、なんらかの事情で支払いできなくなった、ビジネスをしているとそういうこともあると思います。どうしてもムリ、そういう時は自己破産したりして債務を帳消しにしてもいいことに日本の法律はなっています。「買い手がそういう破産状態になることも見越して契約をする」のが売り手の責任だからだと思います。相手が万が一倒産しても大丈夫なように利益を乗せて商売するのが基本だからです。リターンが大きければ大きいほど、リスクが高くなるのは当然。これはまぁ株式の世界も同じです。「誠意」という言葉について、考えることがありました。倒産したある工務店の社長さんは毎月お金を持ってきます。金額は1万円だったり、5千円だったり、たまに三万円くらいの時もあります。3年くらい一月も欠かすことはありません。その工務店さんに対するあなたの債権額は837万円でした。仮に毎月3万円持ってきたとしても、全額返済するためには、20年以上かかります。正式に破産していますから、その社長さんは法律的には1円も支払う必要はありません。一方、飲み屋のつけを払わない社長がいます。(一応倒産はしていません)金額は半年分で7万円。督促の電話をすると、「今はお金がないけど、まとまった金が入ったら、必ず払うから」といってもう、8ヶ月連絡がありません。昨日久々に電話すると、同じように「今は、お金がないから、今度払います」と答えるだけです。どっちの社長の方が誠意がある、誠実であると言えるでしょうか?誠意というのは、「自分ができるかぎりのことをやる、やり続ける」これに尽きると思います。「○○になったらする」「必ずやるから、私の誠意を信じてください」っていうのは、誠意でもなんでもないと思うのです。誠意を見せろっていうのは、そういうことです。
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