次に何が起こるかを知る必要はない

坂本彰さん
坂本彰さん
マーケットが次に何が起こるかを知る必要はない、
必要があるのは「自分」が次にどうしたらよいかを
知ることだ

これは「ゾーン、相場心理学入門」に出てくる言葉に
なります。


経済や相場に関する記事やニュースはほとんどが、過去に
あった発表や出来事に関することです。

個人投資家は、それらを情報として得て、次の行動を
予測して動きます。


しかし、こういった投資スタンスでは、大きな失敗を
招くケースが2例ほどあります。


一つ目は、他人と同じ情報を得て、同じように
動くと儲けは少なく、損は大きくなるということです。

これは心理学でいう群集心理になりますが、株の場合
高値で掴んで、売りは買い手が見つからず安値売りと
なってしまいます。


二つ目は、予想と反対に動いた場合、対処が
遅れてしまったり手痛いダメージをくらうケースです。

特に近年はレバレッジを利かした投資法が蔓延して
いるため、その幅も広がります。


なぜ、誰もが言っている情報に流されるのか?

ということについてですが、人は自分のことについては
客観的に見れないという事実があります。

他人のやっていることはいくらでも客観的に見れて
冷静に対処や意見を述べられるのですが、自分の
ことになるとそれは不可能なのです。


他にも心理学でザイオン(ザイオンス)効果という
言葉があります。

接触回数が増えれば増えるほど好意性が増すという
心理学用語ですが、この対象が頻繁に流されるニュースや
知名度の高い銘柄に反応してくるのです。

しかし、これが実績と結びつくかといえばNOです。


ですから、まず覚えておくことは次の行動を予測するの
ではなく自分が相場で何をするのかを考えることです。

自分の強みや知恵を活かした投資を心がけてみることが
大切です。


もしそういった知識や経験がない投資初心者の方は
投資で成功した人の本を読んでみることです。

その中から投資ノウハウを吸収していくことは
勝てる投資家になるための近道です。


株式投資に限って言えば、人と同じように動いていれば
負ける投資家になってしまいます。

http://saig.livedoor.biz/archives/1851608.html
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