にほんブログ村 法律系資格 現在 圏外 士業 (弁護士、会計士等) 現在 18位とあるカフェで、上品に香りたつコーヒーを味わいながらブログを書きたいところであるが、まぁ、試験も近いことだし、殺風景な自宅で、株主優待で届いたIT〇〇の缶コーヒー(タリーズコーヒー)を飲みつつ、取り敢えず前回の続きのような感じで。お役所仕事はお役所なのであるが、ご長寿の健在を確認することは懈怠しておきながら、政治家のスキャンダル探しには躍起のようである。まさにこの記事の最後に「組織防衛に必死な役人ども。他人のスキャンダル探しをするヒマがあるなら仕事しろ!」とあるのだが、同感である。なのであるが、ここで露顕してないのは、その醜聞が知らされるのは雑誌メディアによる、ということである。いや、そんなのわかってる、と言われるが、「メディア」とは国家権力と別種の暴力を持つことによりぎりぎりまで国家と対峙するはずのものが、国家の暴力に利用されていると言うことである。いや、そんなのわかってる、と言われるかもしれないが、こうなると「メディア」は別種の権力を選択して行使しているだけに見える。いわゆる恣意によって攻撃するものは、国家権力であるときもあり個人であるときもあるということである。さて、政治家というのは公人である。個人ではあるが、遥かにそれを超えて国家権力に近い存在である。このカオスな存在を攻撃対象とするということはどういうことを意味するのであろうか。わかりやすくするために、組織だけに限らないのだけれども、国家という幻想共同体を実効的に運営するためには、行政(官僚)という組織体が必要である。その行政の肥大化をけん制するために立法(国会)と司法(警察)という組織体がある。国家権力もこうして三権に分立することで互いをチェックする機能をも持たされているのであるが、どの組織、民間の会社組織もしかり、組織体の意思決定のために長が存在する。組織というピラミッドの頂点に長が存在するのであるが、ピラミッドの階層を順番に降りていくごとにも、派閥的に小さなピラミッド集団が存在し、やはりそこにも長がいて、意思決定を行っている。官僚の場合は上意下達のごとく、大なるピラミッドを細分化すれば同様なピラミッド組織でしかないのであるが、国会(立法)においては現在の捩れが象徴するごとく、様々な意思決定集団を「数」において序列化しているだけであるので、少数派においても発言することにおいては平等的であり、多数派や主流派(取り敢えず今は民主党ということで)の戦略との合致があれば「数」の論理を超える可能性はある。まぁ、最終的には「数」の論理でしかないのだけれども、様々な考え方の集団によるカオス体とも呼べるべき組織体なので、官僚組織体的な細分化は不可能である。ただ、そうした政策集団としての政党においても官僚的とまではいはなくてもピラミッド構造自体は同様である。さて、そうした三権分立において、官僚(行政)と政治家(立法)がけん制を超えて対立することも、国家という暴力構造内でしばしば起こりうるだろうし、一方がかなりドラスティックな改変を強制しようとするときには、抵抗はもちろんのこと、封じ込める以上の反撃もありうるだろう。まぁ、大きな国家組織内での内輪もめ的にしか下部構造の市民には見えないのだけれども、その上部構造の行動をチェックするという大義名分でもって「メディア」はそこに不穏な動きがあれば〈真実〉を露顕させるのである。さて、それは〈真実〉ではあるのであるが、それが国家の暴力、事例では官僚の暴力に利用される場合には、〈真実〉は正しさを超えてしまっているのである。正しくない、ということではなく、この「超えてしまう」ことで正義の絶対化によって他の正しさを無効化してしまうということである。潜在する僅かな正しさは、場合によっては不正と捉えられてしまうことにもなる、ということである。「メディア」は象徴的に事件を取り上げることが仕事である。知らせうるべき事件にも序列があり、その序列化の末に僅かな正しさは隠蔽されていくのである。さて、政治家というのは公人ではあるが、商売的には個人名を看板にしているので、官僚という組織内での一公務員という商売をしているわけではない。だから、例えば、元首相の息子である県会議員が逮捕されるなどということになると、もう二度と政治家として商売できないということである。この場合は、列記とした犯罪であるからして、同情の余地はないのであるが、犯罪を犯したわけでもなく、公の利益にもそれほどなりそうもないことでもって、公人としてではない政治家の個人的なスキャンダルを垂れ流す「メディア」がある、のである。そこには国家権力の不正を暴露するという大儀はあるのではあるが、一方の国家権力に加担する正義などは〈真実〉としても、やはり最早正しさを超えてしまっている。まぁ、捉えるほうの市民も、面白半分で読んでしまうのではあろうし、大「メディア」が発行する週刊誌というのも、商品であってそれ自体は情報でもなんでもないわけであるから、単に買わずに立ち読みするくらいが上等だとは思うのだが、まぁ、俎上に挙げられた政治家はたまったものではないね。グゥーーーー