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ロシア産小麦のアジア向け契約、禁輸措置で不履行の恐れ

 8月6日、ロシアが小麦の禁輸措置を発表し、アジア向け供給契約が不履行になる可能性がでてきた。写真は1日、ボロネジの南東約250キロにある集団農場(2010年 ロイター) [拡大]
 【シンガポール 6日 ロイター】 ロシアが小麦の禁輸措置を発表したことを受け、ロシア産小麦のアジア向け供給契約が不履行になる可能性がでてきた。アジアの取引業者は、契約の不可抗力条項(フォースマジュール)条項の行使を検討していることを明らかにした。
 シンガポールの国際商社のトレーダーは「契約でロシア産小麦と明記してあれば、ただちにフォースマジュール宣言だ」としたうえで「まだ宣言の話は聞いていないが、今後あると予想される。当社も宣言するだろう」と述べた。

 別のトレーダーも、フォースマジュール宣言は時間の問題と指摘。

 「今日中に何らかの動きがあるだろう。アジア向け契約は多い」とし、契約規模は100万トンに上る可能性があると述べた。

 ロシア政府は5日、8月15日から12月31日まで穀物の輸出を禁止すると発表した。

 発表を受けシカゴ小麦先物は急伸した。

 ロシア政府報道官によると、禁輸措置は締結済みの契約にも適用される見込み。

 干ばつによる収穫減少観測から、ロシアとウクライナでは在庫抱え込みの動きが出ており、アジア向けの小麦出荷に遅れが生じている。

 ただ、トレーダーの間では、アジアの輸入業者の大半が9月分まで手当て済みで、直ちにパニック買いが起こる可能性は低いとみられている。

 あるトレーダーは「パニック的な反応はでていない。とりあえず成り行きを見るという感じだ」と述べた。

2010/08/06 14:43
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