横浜77さんのブログ
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日本文化とマニュアル文化。
やや旧聞ですが、山崎直子宇宙飛行士が帰還後のインタビューで述べられた、「アメリカのマニュアル文化に違和感を感じた」との発言が印象に残っています。(野口飛行士にも同趣旨の発言があったようです。)
日本の製造現場では、マニュアルは「基準」程度にしか受け取られておらず、工夫や改良箇所が見つかれば臨機応変に取り入れられますし、仕事実績があれば遅刻を非難されることは少ないでしょう。また例えばトラック業界では、4トン・トラックの場合、4トンを「越えて」どれだけ積めるかを競っています。
もちろんマニュアル軽視にも欠点はあり、無責任・ルーズ・競争過多などが挙げられますが、日本の物づくりの日進月歩、精密化の理由になってきたことも確かでしょう。
一方、株式市場はといえば、およそマニュアル無効の場所で、実は日本人向きに見えます。外資系のパワーには敵わなくても、技術で対抗できるのではないでしょうか。(日本の罫線論に勝る投資理論があるでしょうか。)
納得するところが多いです。
>(日本の罫線論に勝る投資理論があるでしょうか。)
この点は異論があります。
二年ほど前に、最新のテクニカル理論をかなり本気で調べましたが、米国のプロの間のテクニカルの常識と、兜町のテクニカルの常識との間には天地程の開きがあると感じました。
具体的に言うと、ADXなどは、証券会社のソフトでの実装もいい加減だし、投資家の間でほとんど知られていません。
アメリカの投資家の間では、ADXは常識です。
罫線論のいいところは、体系的でないため、現場重視になることでしょうか。
株式市場は、毎年、7,8割は同じことを繰り返していること、経済学でなく、世論学・社会心理学の方がフィールドではないか。
――以上、おおまかな前提ですが、残りの2,3割の変化が多彩で、楽しい毎日です。