TIW藤根 靖晃さんのブログ
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【ユニオンツール】国内のハイグレード品需要の本格回復を待つ
国内のハイグレード品需要の本格回復を待つ
<足元の需要の戻りは汎用品が中心>
10/11期2Q累計(09/12月〜10/5月)業績は、売上96.3億円(前年同期比41%増)、営業利益13.4億円(前年同期は4.9億円の赤字)。主力のPCBドリルの販売本数が想定比未達となり売上が計画を下回ったものの、製品売価が想定ほど落ちなかったことや費用低減効果が順調に進展したことで、営業利益は上ぶれて着地。通期修正計画も依然堅めの印象で、達成可能な予想とみる。現在の株価は来11/11期TIW予想PERが17倍台という水準。現状の需要の戻りは中国などでの汎用品が中心で、更なる株価上昇には、国内のハイグレード品の需要が本格回復し、従来の高収益性へ復帰する道筋が見えてくる必要があるとの見方は不変。
<下期は新型ドリルへの切り換えが進む見込み>
同社は現在中国工場における生産能力増強を進めており、 下期以降シェアを巻き返せるか注目したい。下期には原価低減の進んだ接合型の新製品に相当数切り換わってくる他、高付加価値のコーティングドリルの拡販も進展することで、上期よりも収益性が向上するとTIWでは予想。来期は、引続き販売本数増加による稼働率向上と原価低減効果で営業利益率は10%台後半まで高まるとTIWでは予想しているが、かつて記録していた20%台後半の営業利益率回復には、もうしばらく時間を要するだろう。
リスク要因は、最終製品の需要減退、アジアなどの競合会社による技術的な追い上げ、市場ポジションの低下、原材料価格の高騰、代替リスク、為替相場の変動など。(服部 隆生)
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コンテンツ提供元 : 株式会社TIW http://www.tiw.jp/
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