月とスッポンさんのブログ

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業種別分析のポイント⑫石油関連、商社

(11)石油関連
①事業リスクが大きい上流部門(鉱業)、収益性が小さい下流部門(石油・石炭)
・上流部門は資源価格高騰の恩恵をフルに享受。
エネルギー確保を目的とした国策会社であり、リスクに備えるため自己資本比率が高い
・下流部門は販売への価格転嫁が必ずしもうまくいくとは限らない。
 利益率が低い分、総資産回転率は高めで、収益性の低さを効率性でカバー。
②下流部門では在庫の会計方針も要チェック
・原油価格の動向が最重要ポイント
・上流企業→原油価格の上昇が売上高・利益の双方を増加させる
・下流企業→原油価格の上昇は調達コストの増加を意味し、利益の減少に繋がる
・会計方針(在庫の評価方法)・・・総平均法と後入先出法
 
(12)商社 
①米国会計基準を採用している企業では売上高の計算方法が異なる
・事業が多岐にわたり、総資産が膨らむため自己資本比率が低くなりがち
・自己資本が小さい分、ROEは高くなりがち
②持分法投資利益が多い場合はこれを割り引いて考える
・総合商社の業績を分析するためにはセグメント情報で事業別の業績推移を確認
・総合商社では当期純利益に占める持分法投資利益の割合が高い
・持分法投資利益はPLにおいて利益として認識されるものの、その分が実際に
キャッシュとして入ってくるわけではない

①~⑪はこちら
http://minkabu.jp/blog/show/245735
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