中国 最賃の大幅引き上げと中国経済の展望

[ビールマンさん]

中国では７月より最低賃金が引き上げられました。北京市は２０％、海南省は３０％以上と大幅な引き上げになっています。物価上昇率は２～３％ですから、実質賃金の大幅な上昇です。

最低賃金の上昇は企業にとっては「コストアップ」となり、当面は減益要因となりますが、長期的には購買力の上昇による中国経済の成長をもたらし、企業収益も上昇するでしょう。

内需主導の経済成長への転換が進められており、持続的発展を期待しております。

上海総合指数は今年に入り２８％も下落し、予想ＰＥＲは１３．９５倍にまで下落しております。今の水準は「売られ過ぎ」であり、市場の不安心理が取り除かれると大きく上昇すると考えられます。今は円高であること、今後元高が進むことをも考え合わせると、今は買いのチャンスと考えています。（中国株の日本市場に上場されているＥＴＦを買う）

なお、リスクは
①ユーロ安による採算の悪化
②ＥＵの景気停滞による輸出の停滞
③人件費上昇による収益性の低下