先週末6月25日金曜日の日経平均は9737.48(-190.86)窓をあけて下落し、雲、転換線、基準線9815の下、遅行線はほぼ日々線に沿って下げており、ボリンジャーはTP9782を割り込み、MACDはゼロラインに届かずに下げ、RCIも頭を打って下落。週足は週足基準線、週足転換線の下、雲の上限9863を割り込み、週足ボリンジャーはマイナスσ9801の下、週足MACDは下降しているが横ばいになりつつあり、週足RCIは底に達している。短期も中期も下降基調に戻ってしまって下げ止まりの兆しはまだみえない。月足の基準線、転換線10242も大きく割りこんでいる。先月の9395の底を割らずに下値を固められるかどうかのテストにはいっている。中期の方は週足RCIがそろそろ底にきつつある様子にはみえるので、悪材料がでなければ、底割れにはならないと思いたいが。
ダウは10143.81(-8.99)雲、転換線、基準線10175を割り込んでいる。ボリンジャーはTP10175の下、MACDはゼロラインに届かず下げ、RCIも頭を打って下げ始めている。週足は週足転換線、週足基準線10507の下であるが、雲の上限9702の上を維持、週足ボリンジャーはマイナスσ10144の近辺、週足MACDはゼロライン近辺まで下げ、RCIは底に達しつつある。長期では月足基準線9803を維持しており、東京よりややましではあるが、こちらも目先、中期とも下げ基調になってしまっている。雲の上限、月足基準線9803あたりの攻防が続きそうだ。
ドル円は89.22雲、基準線、転換線の下で、直近安値89.01を試す展開。ボリンジャーはマイナス2σ89.41を割り込んでおり、MACDは下落、RCIは底にたっしつつある。ドルの下落の勢いがついてきている。アメリカの10年国債の金利が下落を続けており、ドル安円高の動きがなお続きそうである。
ユーロドルは1.23で基準線と転換線1.23近辺。ボリンジャーはTP1.22の上。MACDは上を向いているが、RCIは下落をはじめており、持ち合いが煮詰まりつつあり、ユーロの戻りは限界かと思われる。
G20は成長と財政再建の両立という玉虫色の宣言でなんとか協調を演出した結果となったが、財政再建をねらったイギリスの付加価値税の導入は市場に嫌気されており、ヨーロパの銀行間の金利は高止まりしており、欧州のソブリンリスクと金融不安が収まる感じにはまだなっていはない。一方アメリカの方は住宅や個人消費の数字が思わしくなく、今週末にでてくる雇用統計の民間部門の雇用もかなり懸念されている。欧州の金融危機、アメリカの景気双方の懸念がある限り、株価は下値を探り、底値を固められるかどうかという展開になるほかはないだろう。