TIW藤根 靖晃さんのブログ
ブログ
【JVC・ケンウッド・ホールディングス】今期も最終赤字額が…
今期も最終赤字額が大きく、今後資本増強を迫られる懸念が残る
<同社株に慎重な見方を継続>
現在の株価は前期実績PBRで0.8倍程度ながら、今期の最終赤字を織り込めば、今期末のBPS(1株あたり純資産)は30円割れになるとTIWでは予想しており、割安感があるとはいえない。最終赤字継続による資本の毀損を考慮すると、いずれ近い将来資本増強は避けられないとみられることから、同社株に慎重な従来見方を維持する。
<会社側は再構築プランと中計を発表>
同社は5月28日企業基盤再構築に向けたアクションプランと中期経営計画を発表。横浜本社の売却、生産体制の再編、1,000数百名の配置転換/人員削減などを盛り込んだ。事業ポートフォリオの転換を図り、最終年度の13/3期売上4,500億円、営業利益145億円(全事業黒字化)を目指す。
<足元ではCEは強含みで推移の模様>
4月以降CE(カーエレクトロニクス)は市販、OEMともに強含みで推移している模様で、上期の営業損益は計画比改善する可能性がある。TIWでは為替の影響、CEの良好な業績進捗、アクションプランの効果など織り込み、通期営業利益60億円を予想。一方、TIWでは構造改革に伴う追加費用が発生することを想定し、最終赤字は175億円まで拡大すると予想。(服部 隆生)
-
関連銘柄:
JVCケンウッド(6632)
コメントを書く
コメントを投稿するには、ログイン(無料会員登録)が必要です。