底打ちしたが、上は重いか

6月14日の日経平均は9879.85(+174.60)と二つも窓をあけて大きく上げたが、出来高は少ない。転換線9670の上だが雲の下限10746、基準線10010は遥か上で届いていない。ボリンジャーはTP9881の近辺で、MACDは上昇、RCIは頭をもたげている。目先底打ちの兆しははっきりしてきたが、出来高が少ない窓あけの上昇であり、勢いは強いとはまだいえない。直近高値にもとどいていないし、基準線はさらに向こう10週くらいは下げてくるはずで、上は重そうだ。

ダウは10190.89(-20.18)転換線10036の上だが、雲、基準線10338の下、ボリンジャーはTP10281の下、MACD RCIは底打ち上昇。底打ちははっきりしてきたが、まだ直近高値を奪還出来ていない。こちらも基準線はなお下向きが続きそうだ。

ドル円は91.53雲の下限91.22、上限91.30の上で、基準線91.32の上だが、転換線91.85の下。ボリンジャーはTP91.57の近辺、MACDは上昇、RCIは下降。各指標が現値の周辺に集まっており、小動き。

ユーロ円は111.91雲、基準線115の下だが、転換線111を奪還。ボリンジャーはTP112.55のすぐ下まで戻し、バンドが狭まっている。MACD RCIは上昇。底打ちしてきたが、まだ基準線には距離があり、基調はまだユーロ安。ただしバンドが狭まっているので、なんらかの転換が近づいている可能性がある。

ギリシャの格下げをうけて、ダウは小幅下げ。日米とも底打ちしているようにみえるが、まだ基調転換には至っていない。ユーロが底打ちしつつもなお基調転換できていないのと照応しているようだ。まだロンドンの銀行間取引の金利は高止まりしているということで、ユーロ圏のソブリンリスク、金融不安はなかなか払拭できていない。何らかの明快な政策的対応が行われて、不安が収まらないと、改善する経済指標に素直に反応できないようにみえる。
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