本日10日は「時の記念日」。天智天皇の御代(西暦671年)、水時計を
設置し初めて人々に時を知らせたのがこの日だったことが日本書紀に記されて
おり、この日は時間の大切さを再認識する日とされています。
http://www.ffortune.net/calen/kinenbi/06/toki.htm
ところで、古代はともかく、人の往来できる範囲が広くなってきますと基準
時刻という概念が必要になってきます。どこの時刻を基準にするかについては
1884年の国際会議で、当時すでに海洋国家として覇権を確立していたイギ
リスのグリニッジ天文台を通る子午線(経線)を基点(本初子午線)としたグ
リニッジ標準時(GMT)が世界標準時として正式に決定しました。※子午線
とは、子の方角(北)から午の方角(南)に伸びる線という意味。
地球は24時間で自転しているため、地球(360度)を24分割した経度
15度で1時間の時差が生じることになります。本初子午線から15度ずつず
らした子午線の時刻を、概ね各地の標準時としており(厳密には他の要素も考
慮)、日本の場合は東経135度(GMTとの差は9時間)の時刻を標準時と
しています(北海道の東端と九州の西端とでは、実際にはおよそ1時間の時差
があります)。
日本標準時(いわゆる「日本時間」)の基準となる東経135度の子午線は
京丹後市、福知山市、淡路市など12市を通過していますが、日本で最初に標
識を建てた明石市が「子午線のまち」として知られています。
経度15度で1時間の時差ということを知っていますと、世界地図や地球儀
からもおおよその時差を知ることができます。ちなみに、ほぼ経度180度
(=東経180度=西経180度)の地点を結ぶ便宜上の線が日付変更線です。