ポイント
米国株式市場の大幅反落を背景に、今日の日経平均株価の寄り付きは低そうです。9,660円近辺を想定しています。ザラバは、ユーロ安の重石で軟調な展開を懸念しています。
米国マーケットの動向
ダウ平均株価はスタート直後に急落して100ドルを上回る下げ幅となったのですが、すぐに持ち直し、12時から1時にかけてほぼ前日終値の付近で推移しました。ところが、その後は軟調になり、3時半過ぎから大引けにかけては下げが加速して、126.82ドル、1.245安で大引けを迎えました。
ユーロドルの動きに連動したと見られます。スタート直後の急落局面では、ユーロが急落しています。そして、持ち直し局面は、ユーロの回復と連動しています。そして、大引けまでの調整局面では、ユーロは下落していて、大引け近くでは下落のピッチが速まっています。
ユーロドルを15分足でみると、より鮮明に株式市場との連動性が浮かび上がります。
貿易決済の大部分がドル建てである米国にとって、株式市場が為替変動に大きく影響されることはあまりないのですが、やはりユーロ安に対する不安が深刻な影響を与えているようです。(「米国株式市場も為替にらみ」)
VIX指数は4.44%ほど低下していて、投資家心理はそれほど悪化しなかったようです。しかし、終了前に急上昇を見せていることには注意が必要です。
今日の日経平均株価は?
米国株式市場の下落を映して、CMEの日経先物価格(円ベース)が9,660円となっています。これを寄り付きのメドとしています。
ユーロドルと同様に、ユーロ円も大きくユーロ安、円高方向に振れたことが、ザラバにとって重圧になりそうです。軟調な推移を警戒しています。
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